「BMWに乗る」ということ | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

高速道路上であおり運転をした挙げ句、無理やり停車させて相手の車のドライバーを殴った男が全国に指名手配されている、というニュースが様々なメディアでセンセーショナルに取り上げられています。

ドライブレコーダーの映像に写っている車は紛れもなく白のBMW X5(現行型)で、テレビのニュースでは「ビーエムダブリュー」と連呼していたり「高級外車」と表現していたり。

報道によればそのX5はディーラーから代車として貸し出されたもので、3日間の予定なのに約3週間も返却されず、その間2,000km以上も走行し各地で何度もあおり運転をした疑いもあるとのこと。

テレビでは凹んで傷だらけになった状態で返却されたX5がキャリーに載せられる時の様子まで映っていた。



BMW乗り(&エンスー)として、とても悲しい。

先日も、テレビで車がクレーン車に突っ込んだ事故のニュースをやっていた時、「BMW」とやたら強調されていたので、僕は「事故を起こすのはBMW車に限らないのになぜこんな報道の仕方をされるんだろう」と妙に違和感を感じました。


これがもし国産車の事故ならこんな報道の仕方はされないだろう。

BMW乗りの僕には、そこ(報道のされ方)に悪意とまでは言えないけどある種の偏見やバイアスが掛かっているように思います。どこかしらで不祥事などが起きたときにその集団全体が白い目で見られるような。

「高級車に乗っているんだから、ドライバーは無謀な運転などするはずがない(もしくは、乗っているくせにこんなことをするなんてけしからん!)」的な?

どんな車に乗っていようと、あおり運転や無謀な運転をする人はするし、しない人はしない。それは普遍的な真理であるはずなのに、今回の報道のような取り上げ方をされるのは悲しい。

人を見た目や断片的な情報だけで判断したり、住んでいる場所や出身で偏見を持ったり差別したりすることとあまり変わらないのでは、とも思います。


とはいえ、僕がいくらM4に乗っているのは高級車に乗りたいからじゃありません、ただただ運転が大好きで、30年近くさまざまな道程を辿ってきた結果なんです、と主張してみたところで、傍から見れば単なる「クルマ道楽」に見られても仕方ないよな、とも思います。

そんな思いを抱く僕がやるべきことは、車の性能にまかせて闇雲にスピードを出したり車線変更を頻繁に繰り返して少しでも前に出ようとすることではなく(注:昔そういう時期も確かにあったので・・)、流れに乗ったスマートな運転を心がけ、対向右折や合流のクルマがあれば可能な限り入れてあげたり先を譲ったりして、お互いが「よかったありがとう」と思える運転をすること。

それはわざわざ書くまでもない当たり前のことなんだけど、以前はできていないことが多かったな、という僕自身の反省を踏まえてのことです。


あおり運転や暴行事件を起こして指名手配されている人にはBMW車に乗ってほしくはないし、できれば二度とハンドルを握らないでほしい。

もしあの場面で、あおり運転が引き起こした以前の痛ましい事故と同じように後ろから車が突っ込んで来ていたら、再び悲惨な死亡事故になっていたとしても全然おかしくない。

このような事件がもう起こらないでほしいと願うとともに、自分自身が愛車に相応しい運転をいつもできるよう、胸に刻み直したいと思います。


今日猛暑の中洗車していたら、隣に真っ赤なマツダRX-7(FD3S)が入って来ました。

どんな人が乗っているのかな、と思ったら、ともに70歳くらいの高齢のご夫婦。楽しそうにお喋りをしながら丁寧に車を拭き上げる姿が羨ましかった。開かれたドアから見えたコンソールにはマニュアルのシフトノブ。クルマが好きで、とても大切に乗られていることがひと目でわかりました。

未来の僕の、理想の姿です。その時に乗っているのはもちろんBMWに違いないと思うけど、今のM4をずっと大切に乗り続けていたら、「クルマ好きです」って胸を張って言えるかな。