今日は母の日です。
昨夜、ささやかなプレゼントを携えて実家を訪問しました。
久しぶりに会う母親は、心なしか一段と小さくなったように感じます。
プレゼントをとても喜んでくれた母が突然切り出したのは・・
今年の更新を期に、運転免許を返納しようと思うので手続きの仕方を調べてほしい、というもの。
僕は内心、ほっとしました。
何の落ち度もない人が突然命を奪われるという悲劇は、結果だけ見れば凶悪な通り魔事件と変わりないわけで、母親だけでなく自分も含めいつ誰でも加害者になってしまう可能性もあるのだということを、事故の報道に接するたびに胸に刻み直しています。
ここ数年徐々に衰えが目立つようになってきた母親には、そろそろ運転免許の返納を勧めるべきではないかと思っていました。
しかし、本人にとって車は買い物や通院などに欠かせないものだっただけに、これまで実家に行ってもなかなか切り出せずにいたのです。
母親には、返納手続きの手順を詳しく説明し、運転経歴証明書の交付申請を強く勧めました。免許証を返納してしまうと、顔写真付の本人確認資料を求められた時に役立つからです。
ひとまず安心はしたけれど、実際に返納するまでの期間、どうか無事故で過ごせますように。
今後は比較的まだ元気な父親が運転を担うことになる。でもそれもあまり長くはないだろう。
年齢によるさまざまな衰えは、誰にでも確実にやって来ます。それはもちろん僕自身にも。
自分の運転技術を過信せず、相棒M4の運転を存分に楽しみながらこれからも安全運転に努めて、それでも然るべき時が訪れたら、母のように自分でしっかりと決断できるようになっていたい。
今から数十年後、自動運転がどこまで実用化され、どんなクルマ社会になっているのか想像もつかないけれど、少なくとも僕が免許を返納するまで、3ペダル車が絶滅していませんように。