何冊か読んでる貫井徳郎さん。
少年犯罪がテーマの、重苦しい本です。
いや、この方の本はほぼ重苦しいんだけど・・・。
3人の中学生が、それぞれ色んな理由で、身近な人間を殺害する。
計画的ではなく、激昂して衝動的に犯罪を犯した。
日ごろから3人とも被害者にはモヤモヤとした感情を持っていて、
ある日少しのことがきっかけで犯行に至ってしまう。
その、内にたまった毒のようなものを「瘴気」という言葉で表していたけど
なんとな~くだけどわかる気がした。
3人は少年院で知り合い、そしてそこを出ても静かな生活を送ることは
できず、それから・・・。
中学生の心理やら犯罪、更正について、その世代の男児を持つ親として
考えさせられた。
文庫本3冊だけど、続きが気になってやめられなくなってあっという間に
読み終えた。
最後に色々な謎が解けたり少し驚いた展開があり、後味の悪い本だけど
面白かった。
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