佐藤
「あ。これはこれは、ひなじいさん!お久しぶり!お元気でしたか?」

ひなじいさん
「おお。佐藤さん、今年もわしら、生きて会えてよかった良かった」

佐藤
「去年サンタのじーさん達とも撮ったんだけど、わしらも元気なうちに今年も記念撮影をしておこうじゃないですか」

ひなじいさん
「そうじゃな。高齢になるといつあの世からお迎えがくるかわからんからな。それにしても佐藤さん、なぜにそんな背後霊のようにして肩越しに写ろうとなさるんじゃ?

・・・・もしや佐藤さん! も・・・もはやお亡くなりになって霊になっているのではっ
!?」

佐藤 「ほらほら2人とも、もっとわしの側に寄って寄って!
ぬいぐるみはコロナ感染しないから、そんなに距離を取らなくて大丈夫じゃよ!」
ひなじいさん 「そんなこと言っても、ワシらは着物がかさばってこれ以上動けないんじゃ! それに佐藤さん、あんたわしらの着物の袖の上に乗っかっておらんかのぅ?」
佐藤 「そ・・そんな細かいことは気にしないで下さいよ。
ほらほら2人とも、ちゃんとカメラのほう向いて下さいね。
カメラ目線! カメラ目線
ですぞ!」
ひなちゃん 「それも無理
!」
私が生まれた時に買った雛人形なので、半世紀は軽く過ぎている、雛人形です。
最初は、組み立て式の御殿が付いていて、その中に雛人形を設置するスタイルのものでした。昭和のある時期に流行った7段飾り、とか8段飾りといった雛人形よりも、もっと古い時期によくあったものです。
御殿は木製だったので、とっくに朽ち果ててしまい、お人形だけ残しておきました。
お人形は、やっぱり手放すことはできなくて、それでも一時期はしまいっぱなしにしていましたが、ここ数年にはまた愛しさが募ってきて、飾るようになっています。
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佐藤さんがサンタのじーさん達と記念撮影をした記事はこちら。
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