「ロングヘアは髪が抜けやすい」、そんな話は耳にしたことはありませんか?
女性にとって髪はとても大切なもので、大切に伸ばしてきた髪が抜けるのだけは避けたいと思うことでしょう。
しかし、本当に髪は、長いから抜けやすくなるのでしょうか。
今回は、長い髪が抜けるといわれることの真相、髪が抜けやすくなる要因、長い髪をキープするヘアケアについて解説していきます。
髪が長い=抜けやすいは間違い!
結論からいうと、髪が長いからといって抜けやすくなることはありません。
「髪が長いとその重みで抜けるのでは?」、という説もあるようです。
しかし、髪の毛は1m伸ばしても1g程度と軽いため、髪の重みで抜ける可能性は考えられないでしょう。
そもそも髪はずっと成長するものではなく、やがて成長が止まり、自然に抜け落ちていきます。
これをヘアサイクルといい、以下の状態をくり返しているのです。
- 成長期…毛乳頭が活動し、髪が徐々に成長する期間
- 退行期…毛乳頭の活動が弱くなり、毛球が萎縮して髪の成長が止まる
- 休止期…毛乳頭の活動が止まり、髪が自然に抜け落ちる
このヘアサイクルの働きにより、1日に50~150本程度髪が抜けるのは正常の範囲です。
長い髪が抜けやすくなる3つの要因
先に述べたように、髪が長いことは直接的な抜け毛の原因にはなりません。
しかし、なぜこのような説があるのかというと、長い髪ならではといえる、以下の要因が考えられます。
ヘアケアが不十分になりやすい
髪が長い方で、シャンプーがしにくいと感じたことはありませんか?
髪の量も多いと頭皮が十分に洗えずに皮脂や汚れが残る、すすぎが不十分といったことになりやすいのです。
シャンプーの成分が毛穴に残ったままになると、やがて酸化して抜け毛につながります。
また、ドライヤーを使う時間も長くなるため、髪がダメージを受けて抜けやすくなる可能性も考えられるでしょう。
髪を引っ張る髪型
長い髪をポニーテールやお団子にまとめる、ヘアアイロンでしっかり巻くという方も多いでしょう。
しかし、このような髪を引っ張る行為を習慣にしていると、引っ張る力で髪が抜けるうえに、血行不良で髪が成長できずに抜け毛が起きるのです。
これは「牽引性脱毛症」(けんいんせいだつもうしょう)という症状です。
抜け毛の毛球部に白いものがある、または毛球部にヒゲ根がある場合、牽引性脱毛症の可能性があります。
髪型を変えないかぎり抜け毛が増える可能性があるので、髪型を毎日変えることを心がけましょう。
頭皮が蒸れやすい
髪が長いと風通しが悪く、頭皮が蒸れやすい状態になります。
そもそも頭皮の皮脂腺はTゾーンの2倍以上あるといいます。
頭皮が汗と皮脂で蒸れてしまうと、細菌の繁殖や皮脂の酸化で頭皮の健康状態が悪くなるのです。
頭皮環境の悪化は抜け毛だけでなく、頭皮のいやなニオイにつながるので注意しましょう。
ヘアスタイルを変える
牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)になりかねないような髪型を、日常的にすることは避けましょう。
まとめずにおろす、分け目を変えるなどの工夫が必要です。ロングよりもショートヘアの方が、抜け毛リスクが低いといえます。
また、ドライヤーの時間やヘアケアもやりやすくなりますし、ロングよりもこまめに美容室に行くことで頭皮のチェックも定期的にできるでしょう。
髪の傷みや抜け毛が気になる方は、思い切ってカットしてみるのも1つの手です。
まとめ
厳密にいうと、髪が長いから抜け毛が多くなるということはありません。
しかし、不十分なヘアケアや牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)、ドライヤーのかけ方で抜け毛が起こる可能性はあります。
シャンプーとドライヤーを正しい手順で行なうと、弱った髪を健康になるでしょう。
また、牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)は髪型を変えることで症状が落ち着くはずです。ぜひ、悩んだる方はご相談くださいね!