~第1話~旅立ち
はぁ はぁ
どれだけ走っただろうか
やつらは巻いたか?
と振り返わたしは足を止めた
ふぅ
やれやれだ
いったいわたしが何をしたというのだ
自宅の近くまでくると男が手を振りながら叫んでいる
『おーい あるさーん』
「ああ 洋介さん」
彼はとなりの住人であり おさななじみでもある
背はわたしより少し低く 柔道家のような体系をしている
『どうした なんで追われとったん?』
「わからんよ 最初どこに住んどるんか聞かれてね」
『そら教えんでよかった』
『今日は引きこもっとったほうがええよ』
「ああ 悪いけど洋介さん あとでおかず持ってきてくれんか?」
『そらかまわん んじゃ なんかつくって持ってくわ』
「Thanks!」
自宅に戻ったわたしは暖をとり、着替えて窓から空を見上げた
ガスってる空気が余計に夕焼けをキレイにしている
わたしは以前購入していたおしゃれキャンドルを用意し
火をともした
「きょうはこれですごそうかな」
ドンドン! ドンドン!
扉をたたく音
洋介さんだな
『あるさん ほれ これ』
「おお! これは
・・・なんだ」
『それはな 魚をすりつぶして作ったハンバーグじゃ』
「なるほど」
「しかし洋介さん ソースがかかってないぞ」
『なかった』
二人は顔を見合わせた
( ゚д゚ )
(´Д`)
「 ま せっかくだし いっしょに食べようか!」
『だね』
二人は食卓を囲み真剣な顔で会話をしている
「洋介さん そろそろうちは此処を出たほうがいんじゃないかと思ってて」
「追われ始めたし、なにか気づかれたんだろう」
『
あるさん わしはいやじゃよ 此処でゆったりと生きていきたい』
「しかし洋介さん」
『あるさん!』
洋介さんは声を高らげた
『ここに来て20年たつが いまじゃこのままの生活でいいと思っている』
『あるさん 戻りたいならわしとは行動を別にしてくれ!』
「・・・ まぁ うちは洋介さんに迷惑をかけるつもりはないよ」
「しかし不味いなこれ」
ドンドン!ドンドン!
だれか来た
この家を訪ねるのは ここにきて20年 洋介さん以外にいない
ある衛門はおるかーー!! ドンドン!
われわれは顔を見合した
( ゚д゚ )
(´・ω・`)
「まずいかもな うちは逃げる!」
『それがいい わしはすっとぼけとくよ』
「では! 達者で!」
わたしはすべてを洋介さんにまかせ裏口から飛び出した
―時は元治元年 幕末の物語であるー