「幻の手術」という奇跡 | 舌がんと向き合う日々

舌がんと向き合う日々

2016年4月に舌がんに気づき、6月に手術をしましたが11月に早くも再発。
放射線治療と抗がん剤で一時落ち着きましたが、2019年2月再々発。
そんな舌がんと向き合う日々の記録です。
✳私の発病経過は2016年11/8に、ブログ総集編を2023年9/29に、年表は2022年11/5に掲載中。

今や「病気のデパート」のようになりつつある私。


いや、

「何がどこにひそんでいるかわからない」

ということからすると、

「病気の“ドンキホーテ”」

かもしれませんな。 滝汗



昨日テレビで、

「粉瘤(ふんりゅう)」 

という病気の名を久しぶりに聞きまして、なつかしい❓エピソードを思い出しました。

もう20年以上前のことですが、私「粉瘤」も経験しております。 真顔
(自慢にもならん)


「粉瘤」というのは、皮膚の下にできる良性の腫瘍です。

こんなの。
文字通り“こぶ”ですね、“こぶ”。

私の場合直径1cmくらいあったと思います。

というか、たった1cmですよ。


でも、びっくりして、紹介状もないのにいきなり大病院に駆け込みました。

別に、一見「にきびの親分」くらいの感じですし、どうってことなさそうですが、


できた場所がですね・・・


いわゆる股間の

まさに“○玉の袋”のウラの付け根でして・・・。  デレデレ


あわてたのです。滝汗


Dr:「粉瘤ですね。腫瘍ですが良性です」

私:「はぁ」

Dr:「悪くならないうちに、手術で取っちゃいましょう❗」


え❓腫瘍❓

え❓手術❓


さすがの私もまだ30前後の頃。

入院も手術も無縁の頃です。


腫瘍はまだしも、「手術」などという事態は想定もしておりませんでした。

が❗

言われるがままに、手術の説明を聞き、同意をし、予約をいたしました。
(日帰り手術ですけど)


それにしても


不幸にして。


なぜかこういう時に限って、担当医が30もそこそことお見受けする

女優さんのように美しい女医

という・・・。

場所が場所ですからねー。  ニヤニヤ


こんな病気でのご縁でなければねー。



そして翌週。

恥をしのんで、会社にも説明して休暇を取り、意を決して手術に臨んだのですが、

美しい先生いわく、
Dr:「腫瘍、なくなってますね」


え❓❗滝汗


私:「腫瘍がないって、どういうことですか❓」

Dr:「腫瘍が消えてるんです」

私:「・・・ど、どうしてですか❓」

Dr:「わかりませんね・・・」

私:「先生・・・手術は❓❗」

Dr:「腫瘍がないのですから、できませんね」

私:「・・・」



かくして私の人生初の手術は「幻」に終わったのでした。


必要のない恥ずかしい病気の説明を上司にし、余計な休暇を1日消化し、若い女の先生に「股間を見られただけの経験」となりました。  ニヒヒ


でも奇跡ですよ、奇跡。

学会に発表とかしなくていいのかな。


舌がんの診断も、幻だったら良かったのに 。


奇跡は2度も起きませんな。


(再発は2度したのにな)  チーン