いや、
「何がどこにひそんでいるかわからない」
ということからすると、
「病気の“ドンキホーテ”」
かもしれませんな。
昨日テレビで、
「粉瘤(ふんりゅう)」
という病気の名を久しぶりに聞きまして、なつかしい❓エピソードを思い出しました。
もう20年以上前のことですが、私「粉瘤」も経験しております。
(自慢にもならん)
「粉瘤」というのは、皮膚の下にできる良性の腫瘍です。
こんなの。
文字通り“こぶ”ですね、“こぶ”。
私の場合直径1cmくらいあったと思います。
というか、たった1cmですよ。
でも、びっくりして、紹介状もないのにいきなり大病院に駆け込みました。
別に、一見「にきびの親分」くらいの感じですし、どうってことなさそうですが、
できた場所がですね・・・
いわゆる股間の
まさに“○玉の袋”のウラの付け根でして・・・。
あわてたのです。
Dr:「粉瘤ですね。腫瘍ですが良性です」
私:「はぁ」
Dr:「悪くならないうちに、手術で取っちゃいましょう❗」
え❓腫瘍❓
え❓手術❓
さすがの私もまだ30前後の頃。
入院も手術も無縁の頃です。
腫瘍はまだしも、「手術」などという事態は想定もしておりませんでした。
が❗
言われるがままに、手術の説明を聞き、同意をし、予約をいたしました。
(日帰り手術ですけど)
それにしても。
不幸にして。
なぜかこういう時に限って、担当医が30もそこそことお見受けする
女優さんのように美しい女医
という・・・。
場所が場所ですからねー。
こんな病気でのご縁でなければねー。
そして翌週。
恥をしのんで、会社にも説明して休暇を取り、意を決して手術に臨んだのですが、
美しい先生いわく、
え❓❗
私:「腫瘍がないって、どういうことですか❓」
Dr:「腫瘍が消えてるんです」
私:「・・・ど、どうしてですか❓」
Dr:「わかりませんね・・・」
私:「先生・・・手術は❓❗」
Dr:「腫瘍がないのですから、できませんね」
私:「・・・」
かくして私の人生初の手術は「幻」に終わったのでした。
必要のない恥ずかしい病気の説明を上司にし、余計な休暇を1日消化し、若い女の先生に「股間を見られただけの経験」となりました。
でも奇跡ですよ、奇跡。
学会に発表とかしなくていいのかな。
舌がんの診断も、幻だったら良かったのに 。
奇跡は2度も起きませんな。
(再発は2度したのにな)