今回の地震について思うこと
想定を超える地震だったとはいえ、
初動の報道のあり方が適切だったか、悔やまれる方も多いのではないでしょうか。
神戸の地震以上で誌かも津波なのだから、
死者行方不明者が万を超えることは予測がつくはず。
(実際の報道は、ご存知の通り、65人です!243人に増えました!、
73歳の男性が行方不明ということです、~という感じでした…)
そう断言できなくても、その予測情報を伝えることで、
初動の動きや
被災に直接あっていない人の心構えややるべきこと、できることの考え方についても
違ってくるはず。
また、昨日の日経記事では、
放射線の影響を危惧して、オーストリア大使館(東京)を閉鎖、大阪に移管したニュースについて、
「両国の外交関係に影響が出る可能性も」
とあった。
オーストリアは過去の近隣国の原発事故の関係で、非原発保有国を表明している
国らしく、そう判断するのは別段問題ないと思うし、
だからといって、オーストリアが今回の日本の惨事に対して何もしていないというわけでは
ないだろう。
感情論は抜きにして、建設的な行動をすべき時だと思うが、
こういう議論が出ていると、諸外国の支援も、やりにくくなるのではないか。
あと、ユニクロ柳井氏が個人で10億円寄付したが、
日本の大企業のトップの個人としての行動に関して、
まとまった動きどころか、「誰も何も動かない」というのも気になる。
個人的な動きは静観しているのか、名乗らず行っているのかまたは行うつもりなのか。。。
NHKのUst配信を個人の判断で行った、という件は、
とても評価すべきことかと思う。
また、海外の例だが、
新聞の一面を全面使って、「がんばれ日本、がんばれ東北」と
メッセージを打ったのは、メディアのあり方として、ベンチマークすべきかと
思った。
ようは、こういう発想、行動が取れるか、ということかとつくづく思う。
上記の全面メッセージの記事はこちらを参照。
http://www.asahi.com/international/update/0316/TKY201103160082.html
英紙インディペンデント・オン・サンデー(13日付)が1面全面を使って掲載。
きっかけは宮城県でロケ中に被災した仙台市出身のお笑い芸人「サンドウィッチマン」の
伊達みきおさんのブログとのこと。
当日話題になり、私もリアルタイムで見ました。
きっかけとなったブログのくだりを抜粋させて頂きます。
《全てのお店は閉まっています、信号もありません。
でもね、ちゃんとお互い助け合って順番を譲ってあげたりしています、
だから変な事故とか争いがありません。みんなスゴイです!
戦後、俺たちのじいちゃんやばぁちゃんは日本を復活させた。
世界には奇跡と言われた日本の復興。必ず復興します!
日本をナメるな! 東北をナメるな!》
事例の英紙はこのブログに触発されたとのこと。