出版社にもマーケティング~♪
J-CASTニュース で女性誌の凋落の記事が出ていた。
文字離れ、本や雑誌が売れなくなったと言われて久しいですが、
女性誌の落ち込みはほんとにすごい事になっています。
以下抜粋ですが~
「2009年5月4日付け「文化通信」に掲載された「08年下期の雑誌販売部数」
(日本ABC協会レポートから作成)によると、
「CanCam」は34万6466部と女性誌のなかでは売れている方だが、
前年同期比でみると24.25%減と、大幅に減っている。
また、「CanCam」に並んで女子大生に絶大な人気があった「JJ」も、
同24.12%減の10万9853部。JJは「お嬢様系ファッション」を得意とし、
ひと頃は「合コンでモテるスタイル」としてもてはやされていた。
「MORE」(集英社)は同比10.56%減の35万2097部、
「non・no」(同)も同比15.12%減の25万8648部、
「with」(講談社)は同比11.06%減の33万2410部と、
大手出版社の女性誌はほとんど2ケタ減だった。
その一方で、「InRed」は107.22%増の23万4583部、
「sweet」は65.11%増の31万9364部、「spring」(宝島社)は
37.58%増の24万867部と、「雑誌不況」をものともしない絶好調ぶりを誇っている。
毎号、ブランドとコラボした付録がついていることでも人気を呼んでいる。
こういう状況なんです。
肌感覚で感じる問題点が、こうはっきり数字に出ると、
ワクワクしてしまいます~ ![]()
記事の中に、好調組み宝島社広報の方のコメントがあるのだが、
「当社は07年の春頃から、全社的に雑誌のマーケティング活動を
行っています。雑誌を商品として見た場合に、
読者にいかにして価値を感じて頂けるかという点について
毎号議論を重ねています」
エライ ![]()
別に他の出版社も、マーケティングやっていないわけではないんです。
ターゲットに値する女性を呼んで来て、グループインタビューみたいなことを
やったり、読者アンケート(よく巻末についているヤツです)に目を通したり
しているんです。
ですが、
すべて、
しているつもりのマーケティングもどき で、
トレンドを追っていながら、その土台は、とっても保守的で、
新しいチャレンジに極めて様子見なんですよね 
また同じ記事の抜粋ですが、
出版科学研究所の研究員は、大手出版社の女性誌が売れなくなった理由について、
「クライアント(広告主)よりの昔ながらの雑誌作りをしているからですよ。
この春はコレがはやる、秋はアレがくる、みたいな企画をやっていますが、
クライアントが売りたい商品と企画をくっつけただけ。
高額商品が売れたバブリーな時代にはそれでもよかったのですが、
バブル崩壊で景気が悪くなり、消費者の生活スタイルや
嗜好が変わりました。旧来型では売れなくなったんです」
ほんとそう思います。
企業前なので、もう6年ほど前になるかな、
ある年の冬の女性誌表紙が、
軒並み、「白コート」一色だったことを思い出します ![]()
だって、各誌競合しているんだから、
同じ表紙になるわけないじゃないですか。
それが同じ白コート企画になるってことは、
明らかに広告主やその業界の意向が働いていて、
もう終わりだ、こりゃ、と思いました。
(という私はその年白コートを買いましたが…
)
でも、こんなの長く続くわけないんです。
読者を馬鹿にしているもん。
と、辛口に熱くなっているのは、
今、当社エムズコミュニケイトで
売上減に喘いでいる、ある大手出版社の看板女性誌の
改善コンサルティングが
現在進行中だからなんです ![]()
とても難しいプロジェクトですが、
問題のない企業はない
解決できない問題はない
の鉄則を胸に、
得意の生活者視点を切り口に、
従来発想とは異なるアウトプットを出したいです 