2008年を振り返って
ディズニーシーのお買物披露のGirl's Talkの後に、
いきなり硬いブログになりますが…
(分裂症ではありません。念のため。
常に次元の異なることが、頭の中で行き来しているもので…
)
巣篭もりと言われている年末年始。
2008年大晦日最後は、17時から重要クライアント役員との打合せで終了。
通年、大晦日まで仕事が入ることは珍しいのですが、
クライアントも真剣。
最初のお約束は朝の10時が、
前日の予定変更で夕方になったのですが、
来年を迎える今年最後を仕事で終わるのは、
私の今の気分にも合っていて、
なんだかよかったです 
「毎月、30億円はある部署の受注が12月、
5千万円まで一気に落ち込み、
会社の経営改善を迫られ、真っ青になり、
慌てて再建計画を練っていたら、
夜中に目が覚めた。
(なんだ、夢か・・・)
安心してまた寝たら、今度は自社の業績不振を
「振替販管費(本社の経費)のせいですよ」
と不平をいう子会社の社長に、
「もうお前はクビだ!」
と声を震わせながら激怒し、
興奮して起きたら目覚ましが鳴る1分前だった。
クリスマスなのに。。。
なんかリアルな悪夢だったなぁ。」
ってな記事が !
リッアルー~と思いつつ、
藤田さん、考えてるんだなぁ~と改めて思いました 
そして、作家の石田衣良さんがロイターから受けたインタビュー記事
(東京ロイター29日発)⇒詳しくはこちら
が連想されました。
記事のメインコピーは、
「今後も金融ハイテクは必要」で、メインテーマは世界同時不況における、
日本の金融のあり方に対してコメントするといった内容が中心のインタビューでしたが、
「日本人は潔くあることが好きだ。
1980年代のバブル時に当時の日銀総裁が、
バブルの泡は一粒たりとも見逃さないと発言して
極端な引き締め政策を取った。今回の件でも、
金融市場主義が崩壊したとか、金融はもう一切ダメだという雰囲気になっている。
「モノ作りもちゃんとやり、金融もきちんとやらなくてはならない。
日本のような大きな国がモノ作りだけで生きていくのは無理だ。
~中略~金融だけ、あるいは、モノづくりだけというどちらかだけでは
成り立たない。額に汗して働くことも大事だが、
その本業と同時に金融技術も伸ばしていかないといけない。
「日本では、お金に対する欲望が全否定になる。
欧米ではプロテスタンティズムなどの宗教で全肯定されている。
宗教の根付いていない日本では難しいかもしれないが、
金融やお金の分野で、うまく折り合いをつける新しい価値観をつくっていった方がいい。
「個人にとってマーケットほど公平なものはない。
自動車工場をこれから作りたいと思っても不可能だ。
しかし、(マーケットでは)少額でも自分のビジョンを持って参入し、
1つの利益構造を作り上げることができる。
共感したところだけ抜粋させていただきましたが、
日本は、年末の巣篭もりのように、
一旦、景気が悪いと言われると、一世に同じように巣篭もってしまう。
もちろん、本当に苦しんでいる人もいる。
私の身近にもいる。
だけど、やれる人、出来る人の方が多いわけだし、
もっと、各人がこうありたいという気持ちをきちんと持って、
いろいろなことに対峙していくことが必要だと思う。
エムズは、モノづくりをコアとする1兆6,000億円を超える親会社、
大日本印刷の中で、両極にあるソフト(特に、エムズはパッケージ化された
システムソフトや汎用展開できるメニューを売っているわけでなく、
純粋コンサル=自分達の考え方を個々の案件毎に売るコンサル、を
ビジネスにしている)でチャレンジしている企業です。
生活者として実感した違和感やズレを、
企業に対しきちんと伝え、一緒になって解決していく
「ナビゲーション役」として、一定のポジションを獲得するよう、
努力してきました。
私は、モノづくりに反対するつもりは全くないのですが、
ただ、モノづくりに偏り過ぎた日本において、
もっと、ソフトに価値を見出してもらいたいと思って起業しました。
さらに、いっせいに同じ方向に向きがちな日本人について、
消費がこれだけ豊かになった時代、
個性を持って生きていくことの重要性を感じており、
その個性を出すためには、まず、自分がナニモノなのか、
自分はどうしたいのか、をきちんと考え、
人に対し表現して伝えることができることが必要で、
さらに、それを商売としている我々は、
人に認められる個性=普遍的且つ差別化されたコンセプトワーク(=ソフト)で
勝負していきたいと思うし、今までもそれをミッションとしてやっていた。
私の尊敬する筑波大学住田潮先生も、
ハードとソフトのアンバランスが日本において是正されるのは、
50年はかかる、とおっしゃっていました。(金融クラッシュの以前のコメントですが)
そういう意味で、エムズの活動に普遍的な価値が見出されるのは、
(親会社の人間にも理解が厳しいくらいだから…)
まだ、かかるかもしれない。
だけど、
2008年、日経キャリアの軌跡でとりあげて頂いた際、(⇒詳しくはこちら )
「世の中を変えられる楽しさ」
という記事タイトルコピーを記者の方に頂いた我がエムズは、
2009年も信じてやってきたことをぶれずに、自信をもって
邁進していきたい。
そして、
それを実行していく強い意志を持った集団でありたいと強く思います。