米人口調査局(U.S. Census Bureau)の「世界人口時計」(World POP Clock projection)とは、出生も死亡も含むの世界の人口総数を毎日更新するという機構だ。この機構によれば、地球上の人口は2006年の2月25日午後7時16分(米東部標準時)に65億人の大台を突破した。同機構は、毎秒41人の赤ん坊が誕生し、1人が死亡していると計算されるとしている。絶え間なく増え続けそうな世界人口だが実は、数十年前と比較して増加率は低下している。

世界人口に関しての問題はというと、「人口論」で知られる18世紀イギリスの経済学者マルサスと「日本改造法案大綱」を著したの思想家、北一輝、二人とも人口増加に悲観的な論点を持つということを思い出した。

人口増加がいずれ、食料生産を上回るだろうと考えていた「人口論」を執筆した1798年当時、僅か10億人程度にしか過ぎなかった。21世紀初頭の現在、地球上に、生きて呼吸をする人は65億人という空前の数字に達したことを、2世紀前のマルサスが、この数字を聞けば、ビックリ仰天するに違いないと思う。それどころか、驚くのは世界人口の多さだけではなく、世界人口の相当数を占める人が暮らす多くの国は、例えばアメリカ、日本、ヨーロッパの国の大半には、大部分の住民は豊かな生活を過ごしているのを知ると目を見張るだろう。

「わが日本また五十年間に二倍せし人口増加率により百年後少なくとも二億五千万人を養うべき大領土を余儀なくせらる」と80数年前、北一輝は自分が著した大綱の緒言にこう書いている。急増する人口に対して心配もし、天皇大権の発動によるクーデターで国家改造を実現し、海外へ領土拡張も果たそうと呼びかけているという過激な国家改造思想を持つ北一輝の予測は大外れとなったことを今の我々は既に知っている。日本の人口は総務省が住民基本台帳を基にした調査で、北一輝の予想である二億五千万人のほぼ半分、一億三千万人のピークを迎え減少が始まっているということが分かった。

なぜ私はこの二人のことを思い出したかと言うと、それは、ここ2、3年以来、内部投資会議が行われるたびに、まもなく「高齢化社会」を迎えることとか、「少子化」、「スローライフ」という人口構造が変化しつつあることに関しての言葉ばかりが飛び交わしている。

また新聞を広げて、「労働力低下」とか、「年金問題」とか、「将来の青年は何人の老人を養うべきか」、「高齢者を虐待すること」、「高齢者医療問題」とかということを、延々と論じている見出しの記事が毎日多少とも紙面を占めている。

同僚はこれらの記事を指しながら似た話があったことを感じているのか、日本のバブル経済崩壊後、円の価値は暴落し、企業倒産も多発したし、自殺などの社会問題が起きたし、社会に不安な雰囲気が漂っていたということと似ていると思わないですか。高齢を迎える自分の将来についても不安になってきました。あなたの意見はどうですか。」と同僚に聞かれたという理由もある。

 私は、「あなたのあげた例を聞くとなんだか今もあなたの心を形容しているみたいです。極端な例を挙げて自分を納得させるバカな方法を覚えてしまったんですか。まるで国に寿命があるかのようです。高齢の後に何か来るかは周知の通りですが、それは人間のことを指すのでしょう。人口が増加から減少に転じても社会は死ぬことはないですよ。投資戦略分析家であれば経済学修士でもあるあなたなら、誰よりもよく知っているはずでしょう。誰の話も信憑性があるけど、専門家以外の話だよ。といつも私に注意してくれた人はあなたではないですか。あなたが心配することはないよ、鏡としての歴史が教えています。それはマルサスと北一輝予測は大はずれとなったことです。btwby the way)教えてくれた人はあなたではないじゃないでしょ。最近プレッシャーが大きすぎじゃないですか。休憩を取ったらどうですか。スローライフをやってみましょうか。」と返答した。「恐怖症にかかったら、それは大変なことですね。」同僚は微笑んで答えくれた。

毎日大量に押し寄せてくる情報といかに向き合っていいのか。不必要なものに惑わないように、情報の海に溺れないようにするにはどうしたらいいのか。膨大な情報の中から自分に必要なものを選ぶ標準は何か。これらの答えは、情報氾濫時代とも言える高度情報化社会を生き抜くために、持たなければならないことでしょう。

それに、わたしは上手く生きるということに前提があるとすれば、情報を取捨選択した方がいいと思う。自分で勝手に判断をせずに、相手の言うことにそのまま従ってはいけないし、どんな複雑な物事も原点に戻って考え直せば、情報不安症に陥らないだろうと思う。

ところで、人口問題について人口減少社会にも問題はあり、地球が実際にどのくらいの人口を養えるのかマルサスの時代から変わらぬ議論で、私は人口減少は止め処もなく増え続ける人口増加問題に比べれば深刻さ軽い問題だろうと思う。