喧騒を逃れようと

暗闇の中に潜むことにした


吸い込まれるように入る


目をつぶり暗闇の中と

自分の心とを探る


冷えて静かな空間の中に

肌は冷えて思考は静かに

穏やかに落ちて行く


心地よい暗闇の中で

目を開いてるのか

閉じてるのかさえ

わからない暗闇の中で


外に出るには

覚悟がいる

入るときとは違う

覚悟がいる


ゆっくりと五つ数える


脳裏に庭の梅の蕾が浮かぶ


そして蕾だった梅の花が咲いた


目を見開く


暗闇の中で


白い梅の花が


始まりを知らせた


光射す庭に飛び出した


恐れはなく


心は静かで


目を開こうと思う


世界を見ることを選んだ