小6の娘の少年野球のチームのキャプテン。幼稚園の頃から野球をやっており、大変上手。その長いキャリアから、監督からキャプテンを推され、現在に至る。ある意味で当然だと思う。

 

でも、最近、そのキャプテンに変化が見え始めてきた。

 

指導者が怖い

 

という。理由は、本人ではなく、親御さんから聞いたのだが、一度マラソンの時にどうしても足が痛くてつらかったそうだ。それをコーチに伝え、コーチから監督に伝えたところ、

 

「その程度で走れないのか?ふざけるんじゃない!」

 

のような会話が、キャプテンの耳に入ってきたらしい。その後で監督から優しい声で「大丈夫か?」と聞かれて

 

この人(大人)は心の中では思っていることが違う

 

という拒絶と疑念を持ってしまったらしい。

 

 

以降は大変。言いたいことが言えなくなり、痛いことも言えずに練習するようになった。ちょっと叱られると吐き気を催すようにもなってしまった。

 

ある日母親がコーチたちにそのことを直訴に来た。どうしようもない顔をする指導者。

 

「時間が経てば忘れるよ」

「しばらく休んで気を紛らわして欲しい」

 

うーん、これはアドバイスなんだろうか?私には、

 

時間の流れに任せなさい

現実逃避をしなさい

 

と言っているようにしか聞こえない。

 

小6、精神的にも、肉体的にも、これから大人になっていく、大変ナイーブな時期である。一回経験した嫌な思い出がトラウマになる可能性も十分にある。現実逃避や時間の経過は解決にならないと思う。どういう状況であっても、キャプテンは指導者たちと面と向かわないとならない時は来る。

 

その時に、同じ思いを反芻しないようにさせないとならない。

 

さて、どうすればいいのか?

 

もちろん指導者自身が気を付ければいいことではあるが、その対象となってしまったキャプテンが、それを克服できるのであろうか?

 

残念なことに、この答えはまだ私には見つかっていない。

 

「子ども」な指導者よりも、さらに「大人」な自分を見つけ、強くなるのか、それとも、時間の経過とともに忘れるべきなのか。

 

信頼されないような火種を作った指導者に問題があるのは明白であるが、果たして、彼は卒部までの8か月くらいの間に、野球選手としての自信と、キャプテンとしての誇りを、取り戻すことができるのであろうか。

 

残念ながら(?)、私には彼は怖がらずに向かって来てくれる。

 

「あなたが100%の力で、私に向かってくるのなら、私も100%の心であなたを受け入れよう。」

 

子どもには、信頼は絶対である。裏表を持ってはならない。野球のコーチとしてだけではなく、自分の子供に対しても。

 

やっていることを認め、褒め、そして伸ばしていく。荷車(コーチ)はあくまで荷車。彼らが思うように進めるように、手助けをすしかないのである。