『天からお金が降って来る』7年くらい前でしたでしょうか?

まだ世間が、Metaタグだの、キーワードだの、いかにサイトの検索で上に上がって来るか、その知識を奪い合い、上位検索を競い合い、まだ現在のYahoo!リスティングが「オーバーチュア」とか呼ばれていた頃(懐かしい!)だったと思います。各業界の各社が、多額のお金を払ってリスティング広告に力を入れていた頃です。

『バズ』という言葉も聞かれるようになり、サテライトサイトだの、MIXIだの、GREEだの、今でもありますがPRTimesとかいうサイトが出てきたのも、この頃だと思います。みんな持ってるのはガラケーでした。

日本の経済状態も良く、リーマンショックの前。とにかくすごい状態だったと思います。

その時、私のWebマーケティングの友人が、

”真のマーケティングとは『何もしない事』である”

と言っていたのを鮮明に思い出します。まだソーシャルメディアとかもそれほど勢いを持っていなかった頃です。知人曰くは、真面目にWebの更新をしてさえいれば、それで十分、というのです。

私も確かにその通りだと思います。今でも、その通りだと思います。

私はWebを『24時間戦う営業マン』と形容することがありますが、そのサイトにお客様の知りたい事が、見やすく、時差無くアップデートされていれば、お客様には何の支障もないし、勝手にお客様は寄ってきます。

ただ、そうあるべき以前に、会社の基盤そのものがしっかりしていないと、Webサイトはただの「嘘つきの営業マン」に化してしまいます。

私は「会社の地盤」を、3つの柱としています。

1. 商品/サービス
2. コミュニケーション
3. カスタマーサポート


1.は言うまでも無いと思います。『会社で売っているもの』です。このクォンティティ(量)とクオリティ(質)は会社の表れです。ブランディングの大きな要素となります。

2.はその商品やサービスをお客様に『どうやって知らせるのか?』と、『どうやって渡すか?』です。

Webサイト上で商品/サービスの紹介(宣伝ではありません)を行い、正しく商品を売ること、そして売ったら、それをどうやって渡すのか、宅配便なのか、それともダウンロードなのか、はたまた美容院やエステのように人が行うことでサービスを提供するのか、これは明確にして明示しておく必要があります。返品や返金についても同様です。

3.は『売りっぱなしにしない』ことです。売ったら売ったで、お客様の感想を聞くなり、クレームを聞くなりして、1.と2.をさらに良くしていく必要があります。私は3.が充実していないのは、『相手のいないキャッチボール』だと同じことだと思っています。投げたら投げっぱなしにはしないで、しっかり受け止めないとなりません。

先ほどのマーケティングの話に戻ります。

マーケティングは、あくまで『商品主体』です。会社を上から見下ろしてボールを投下する行為と同じです。そしてそのボールがどれだけの効果をもたらしたのか(どれだけ売り上げを上げたのか)を測るだけです。そこには、1.、2.、そして3.の考えはほぼありません。イケてない商品でもマーケティング出来ますし、お客様にどうやって提供するのかなんて、ましてや、それをお客様どう思っているかなんて、知る由もありません。マーケッターのいい加減なところは『3.まで考えた上でプロモーションの手法を提案しない』こと、売れれば良いので露出度合いの高いサイトや商品に合っているお客様の集まる広告媒体を紹介するだけです。(多くは成功報酬ですので、売れればそれで良いんです。。)

それでいいのでしょうか?お金は天から降って来るものではありません。

マーケティングで上げた効果は、1.2.3.を無視したら何の意味も持ちません。お金は、地道に1.2.3.を行い、それを真面目にWEBに挙げることで『地面(地盤)から湧いてくるものである』と私は思います。

Webのデザインも日を追うごとに変わっていますが、それは業界の流れであって、果たしてお客様が望んでいるものなのでしょうか?見栄えが良く、カッコいいサイトなら、それでいいのでしょうか?2.は本当にきちんと出来ていますか?

サムスン電子は1.と2.そして、3.を充実させることで1.へフィードバックを行い、次々に新製品を出して、アップルに並ぶ世界企業となりました。やはり世界に名だたる企業は、1.2.3.への情熱が、普通ではないのです。

あなたの企業では出来ていますか?マーケティングばかりに走って、本当に大切なものを見失っていませんか?