私はLINE(ライン)をやってない。

理由は良く解らないのだが、そこまですぐに連絡を取らないとならない人は妻や親戚以外にいないし、何はともあれ、LINEにあまりいい印象を持っていない。

最近になってCGM(= Customer Generated Media 要はブログ)やソーシャルメディアに目覚めて来た妻は、私なんかよりも良くLINEを知っているし、使っている。インターフェースを見させてもらったが、ここまでカスタマイズできるのかと驚いた。恐らく私の見えないところで結構なお金をつぎ込んでいるのであろう。

確かLINEはソーシャルメディアだったと思うが、私にはただのインスタントメッセンジャーにしか思えない。妻も、姉や姪たちに連絡を取ったり、その程度の使い方なのであくまでソーシャルメディアとしての使い方ではない。

LINEユーザー数

今や3億人のユーザーを抱え、日本では最大級のソーシャルメディアと呼ばれているが、私はどうも腑に落ちない。

ソーシャルメディアは、開いた時に自分の仲間の社会(Society)があって、そこに所属している人たちの勝手な主張が、勝手に展開されている状態をそういう、と思っているので、やっぱLINEはインスタントメッセンジャーだと思う。

Twitterやfacebookといったソーシャルメディアは、日本でも定着してきた。

これは日本でも人気のfacebookのユーザー数の遷移であるが、今では世界中に13億のユーザー抱えているが、世界でも日本でも、もうそれほどユーザーも増えないであろうと思う(日本だけでは2100万人)。

モバイルについても同様で、Foursquare、Instagram、Vineなど、モバイルだけでしか出来ないソーシャルメディアもかなり台頭したが、今ではすっかり落ち着いちゃったように思う。

その中でなぜかGoogle+(グーグルプラス)だけが日本では人気が無い。

これはそれぞれのソーシャルメディアの(あくまでアメリカでの)サイト滞在時間(緑)やビジター数(青)、直帰率(赤)を表したもので、今年の2月までの数字。いかにアメリカではGoogle+の人気があるかが一目瞭然である。

個人だけでなく、もちろん企業も参加は出来る。コミュニティも星の数ほど充実している。

でも、広告が無い。

Googleは本体の検索の方で広告費を取っており、収入の全体の6割を占めている。それ以外のサイトでの収入は2割にも満たない。

もともとGoogle+でお金儲けしようとは思っていない。

ではどういう人たちがGoogle+に集まってくるのか?

私の勝手な見解だが、まず何かについての知識を豊富に持っている人が多いように思う。私はGoogle+をアニメのNARUTOファンの一人として始めたが、私の知人は全員凄い。知識だけでなく、自分で絵まで描いてアップしている。私は足元にも及ばないと思う。

私が一度だけお逢いして、お話しをする機会を得れた、アメリカのソーシャルメディアのアナリストであるニール・シェイファーさん( >> https://www.facebook.com/nealschaffer )さんがGoogle+とfacebookのユーザーの違いについて、彼のポッドキャストである「Maximize Your Social」の中で、

”プロフェッショナルな意見を聞きたかったらGoogle+を利用すると良い。一般的な反応を見たい場合はfacebookを使えば良い”(意訳)

と言っている。私もそう思う。

facebookにアップしてもあまりいい反応が得られない場合、Google+に同じことを上げると、私の知人たちが蟻のようにたかって食い尽くしていってしまう。嬉しいが、時には激しく批判されることもあり、疲れると言ったら疲れる。ただ、それでも私の意見に真剣に答えてもらえるのは嬉しい。

facebookで「いいね」だけ押される”ピンポンダッシュ”にも似た行為よりは、まだ実があるように思う。

その為、やはりfacebookへの投稿は内容が希薄になってしまう。友人が少ないのもそのためであろう。大体「いいね」してくれる人は数人と、限られている。私の話は経済事象や国際政治の話が多く、つまらないので(自分でも解っている)、みんな読む気が無いのも解る。

ただ、ソーシャルメディアやCGMを利用するときに、「私は何をするのか?」という事をハッキリさせないと、内容に統一性が無くなってしまう。結局は、一時期のブログブームの時、皆が日記代わりに使っているのと、何も変わらなくなってしまう。たちが悪いのはfacebookの場合、「いいね」稼ぎに走っている人が多いようにも思う。(ご飯の写真がやたらと多い。)

「いいね」や、コメントも「おいしそう」「よかったね」「おめでとう」ばかり、ポジティブなことばかりもらっても、結局自分と自分の考えを振り返る機会を得られることは無い。ソーシャルの特権である「人の意見を聞ける」という本来の大変有意義な機能から逸脱しているように思う。

その為、私はGoogle+を使って、自分に反抗してくれる人の意見をわざと聞く。それでないと、周りが本当はどう考えているのか解らない。オバマさんがISの攻撃を始めると言った時、彼を「ダース・オバマ」と呼んだら、ものすごい数の反発が来た。それはそれで、私は嬉しかったし、もちろん、私の意見に賛同する人もいた。それが普通ではないかと思う。

日本ではソーシャルメディアが定着してきて、話題にも登らなくなってきた。そういう今だからこそ、ソーシャルを自分のその使い方について、もっとシビアに見直すべきではないかと、私は思う。

Google+は、私は本物志向の人が最終的に流れ着くソーシャルメディアなではないかと、勝手に思うのである。