ロイターやJキャストをくまなく見ていると、リーマンショック以降のユーロ圏のニュースが尽きません。

ギリシャの経済的崩壊に始まり、その支援について圏内でも激しく揉めました。大体一年くらい前の話でしたが、私はその時、ドイツ首相のメルケルさん(ここでは、私の親愛の意を込めて、『ママ』と呼びます)が、「絶対支援しない。自国での解決を考えろ。」と独りで激しく反対していたのを思い出します。

結局は支援が決まり、1,000億ユーロ単位の融資が行われました。

私もママと同じく、ギリシャの国力に比べ、また、打ち出した対策の貧弱さもあり、うかつに巨額を融資するのは危険だろうと考えていました。ギリシャ国内での努力もあまり見えて来なかった事も理由の一つです。

案の定、今日のロイターのニュースで、債務負担軽減措置を今年10月以降、実施することを検討している、というニュースが流れました。

私はママは、激しく嘆いただろうと思います。あの時、ママの言い付けを聞いて、我が子を谷底に落とす覚悟をユーロ圏全体がしていれば、ギリシャは外からの支援にあまり依存することなく、かなり自活出来ていたんではないかと思っています。

今朝、スペイン訪問中のママは「ユーロの失敗を許してはならない」と言いました。

私はかなりどっきりしました。

というのは、今までのママの発言は大方の場合で当たっており、現在ユーロ圏内で盛んに協議されている欧州金融安定化ファシリティー(EFSF)やIMFのユーロ版など、ママはユーロ全体を疲弊させる可能性があることから、反対しています。

その強硬な態度にギリシャからは「金持ってるから良いよな」という嫌味まで言われる始末でした。ママは本当に必要だと判断したとき以外、手は差し伸べない、出来る限り自国で対応しないと、国力の低下や、ゆくゆくはユーロの崩壊も起き得ると、怪訝しています。

ただ今回のあまりにも直接的な表現には、さすがに驚きました。

私が以前訪れたブルガリアは、「ユーロは信頼ならん」と、今でも『レバ』という自国通貨が流通しています。しかしながらブルガリアのユーロ危機に対するニュースは日本国内で一切聞きません。

ママがユーロの未来を心配しているのも理解出来ます。かえって完全移行したスペイン、イタリア、ギリシャ、アイルランド、ポルトガル、『PIIGS』と呼ばれるこれらの国には、物価や国力とのバランスが他国と比べて芳しくない状況で、始まりの時点から問題を抱えていたのではないでしょうか?

もしかしたらユーロは失敗するかもしれません。スイスフランのように『スペインユーロ』と呼ばれる日が来るかも知れません。

PIIGS達がどう振る舞うのか、ユーロ圏にはまだまだ予断を許さない時間が過ぎそうです。