前回のブログ「企業の国籍が変わる時」でレナウンとラオックスの中国企業による買収の話題を挙げました。

それからしばらく経ち、突然、「松坂屋銀座店に家電ラオックス出店 中国人観光客に照準」というニュースが流れ、驚きました。

【ラオックスの戦略】
ラオックスは大阪で上海新天地店を展開、中国人旅行者向けに免税店も含め、大規模な店舗を展開したばかりです。

出店理由に関して「国内外に高い知名度を有する商業地域に展開していること、また当社が日本人、外国人の区別なくショッピングを楽しんでいただけるサービス力の高い店づくりを標ぼうしていることもあり、当社にとって極めて有利な出店チャンスと捉えている」とコメントしている。 --- Cnet 2010年10月15日 11時42分 記事へ

とのこと。ラオックスは中国の蘇寧電器の後押しもあり、今後は中国人観光客向けの店舗展開を進めていくと思いますが、銀座という特殊なブランドイメージを持つ街への進出は、果たして、

1.銀座に来る中国人は秋葉原に来る中国人とは違うため
2.秋葉原に見切りをつけ、高級感(上海新天地店のように)を前に出し、顧客の差別化を行うため

なのか、私には図れません。

前のブログでも書きましたが、ラオックスはブランディングで失敗しています。ラオックスで無くてはならない、という理由がどこにもありません。

中国人をターゲットとすること、前述のコメントのように「サービス力の高い」店舗を展開すること、それらの効果が、果たしてラオックスのブランド価値の向上に貢献するのか、・・・、もしブランディングという要素をラオックスが重要と考えるのであれば、秋葉原は潰して、銀座を生き残らせるのが、良策だと私は考えます。

私の案ですが、ラオックス内部で蘇寧電器の宣伝も一緒に行って、


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(中国での蘇寧電器の店舗)

日本から帰国した中国人に、これらの店舗でのアフターサービスを請け負う、とすれば、もっと企業価値が上がるんじゃないかと思います。


【『無残やな、兜の下のキリギリス』 - レナウン】
それに引き替え、山東如意科技集団の傘下となったレナウンは3~8月期最終損益で17億円の赤字を出している始末です。 --- 2010年10月14日 日本経済新聞 記事へ

神保佳幸取締役は「年内にも、中国で山東如意との合弁会社を設立したい」(同記事より)と、涙がこぼれそうなコメントをしている始末・・・。

私はもうレナウンには未来は無いと思います。うまく山東如意に日本マーケットを使われ、企業ブランドは搾取され、ボロボロになって、ポイッとされるんじゃないかと思っています。

これが現実、中国という強い国や企業に、弱い国や企業が買われ、ラオックスのようにうまく一緒にやるのか、レナウンのように歯車が合わずにいつまでも赤字を引きずるのか、それは買われる側と買う側の「相性」も十分に作用するんじゃないかとも思っています。

最後にこういう記事のリンクを載せて終わりにします。

「中国企業の「日本買い」加速=M&A件数、6割増で米国抜く-1~9月」 --- 2010/10/06-16:18 時事ドットコム 記事へ