毎日、通勤途中に電車の中で経済ニュースをチェックしています。

今は経済状況が宜しくなく、あまり感度の良いニュースが並びません。また新興国の勢いが止まらず、遂に日本のGDPは中国に抜かれました。

こんな中で、思わず目を疑ってしまうニュースが二つありましたので、ご紹介します。


$素人マーケッターのぼやき-レナウン ロゴ

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まず、レナウンに中国山東省にある『山東如意集団』という繊維メーカーの資本が入り、筆頭株主となりました。レナウンはもう、日本の企業ではありません。

もうひとつ、


$素人マーケッターのぼやき-ラオックス ロゴ
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家電大手のラオックスに『蘇寧電器集団』という家電量販店の資本が入りました。ラオックスも日本の企業では無くなりました。

M&A(Mergers and Acquisitions(合併と買収))という事業拡大方法に慣れてない日本人は、こういうニュースが出ると、あたかもエイリアンが地球を侵略しようとしに来た、くらいの勢いで大騒ぎします。

でも逆で言うと、繊維メーカーの帝人はアメリカのナノグラムという会社を買収したばかりですし、身近なところで言うと、キリンはフィリピンのビール会社「サンミゲル」を買収しています。

両社には以前から中国企業の資本が入っていました。

ですが、最近の日本の経済不況により企業側からの増資要請、もしくは株主側での決定により、実質の経営権を握るコトが出来る30%以上の資本を握り、国籍が変わるまでに到っています。

海外資本、という意味であれば、サッポロビールは株式の20%位を海外の投資ファンドのスティール・パートナーズに握られていたはずです。他にも同じように、海外資本が入っている日本企業はありますが、多くが投資会社で、経営には口を出しますが、市場選択や製品投入には至りません。

それが今回の場合、同業社が実権を握ったというコトで話題になっています。

経営状態が良くない、というのは別にいい(良くないケド…)のですが、なぜその企業がつきまとわれるのか、そちらが問題です。

レナウンは取引先の倒産により、10億単位の未回収を発生させた経験があります。またネアンデルタール人がやっているようなマーケティングで、その為に販路や知名度を十分に拡大出来なかったという事もあるでしょう。

ラオックスは最近の家電量販店の勢力分布図に乗っかれず、ネット戦略にも立ち遅れ、その割には新規店舗を立ち上げて経費はかさみ、シェアが「塩をかけられたなめくじ」みたいに萎んで行った事が大きいでしょう。

ヤマダ電機では100台仕入れて完売出来ても、ラオックスは10台仕入れてしかも返品が起きる、取引先からの信頼が薄れる、販路の拡大は資金が無いため出来ず、商品の競争力は更に失速していく、買われない、その『スパイラル』の結果だろうと思います。

1. 経営状況が良くない
2. ブランド価値が低下している
3. 認知度はある程度維持している
4. 販路をある程度は持っている(リアル店舗、ネット含め)
5. 顧客の活用も含め、マーケティングが不十分
6. 経営や企業戦略が日本式でないといけない理由がない

レナウンと聞いて思い出すのはアーノルドパーマーの傘マーク、ラオックスはオレンジのロゴだけです。製品やサービスは、果てはテレビCMのテーマソングでさえも(レナウンの「レナウン娘」の歌を知っている人は年齢がばれますので、「知っている」と言わない方がいいです・・・)、残念ながら、全く思い浮かびません。

日本人にとって、また、取引先にとって、無くてはならない企業では無かった訳です。

マーケットを縮小させてでも、死守しないとならない製品やサービスが無い事が、中途半端な企業ブランディングに繋がり、今回の転籍になったのだろうと考えています。

ある程度の経済力を持ってる国から、成熟度の高い国へのマーケット拡大の方法はM&Aしかない、ということです。中国企業も同じ考えで、ここまで成熟した日本のマーケットにどうやって脚を突っ込もうか、それを考えると、機会を狙ってM&Aして、その企業に自分たちで取り扱っている商品を投入する方法が最も効果的であると判断する訳です。

今がその大チャンスになる訳です!!

アパレル、家電、日本が今、弱体化しているところを狙われています。これからは同じようなことが次々と起きるでしょう。

自動車業界まで浸透してきたら、日本は終わりだと思っています。私は光岡自動車が中国に買われてしまわないように、祈るばかりです・・・。(合掌)。

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『BRICs辞典』: http://www.brics-jp.com/china/gdp.html