オペラ座の怪人。 | 欲望の泉。

オペラ座の怪人。

観てきました。
二度泣きました、不覚にも。
一緒に行った人の反応では、
「多分あなたのツボだっただけだよ」とバッサリ斬られたので
万人向けの泣ける映画ではないのかもしれません。
でも、衣装や装置がとにかく豪華だし、
音楽が最高に素晴らしいので、一見の価値あり、です。
特に最初の、シャンデリアがすーっと上がっていって
時代がさかのぼるシーンが素敵でした(ピンポイントすぎ?)。

好きになると相手のことしか目に入らないってよく言いますが、
私は長い間、恋愛は錯覚だと思ってました。
結局、自分の見たいものを相手に映し出して
見てるだけじゃん。
見たくないものは見ないようにして、でも
何かの拍子に関係がまずくなったときに、
「あぁ、この人のこういうところがイヤだったんだっけ」と
思い出しちゃうから、破綻するんじゃないの?と。
まぁだから、相手としては
自分の好みの条件(外見とか、仕草とか)をたくさん持った人だと
より錯覚に陥るのが楽になるよね、とか。
・・・・よく、人嫌いだと言われます。

なぜ泣いたのかな?
怪人がとにかく可哀想だったんです。
自分のことしか考えてないし、相手のことは全然見ていない。
自分が考える相手の幸せだけを与えることで、
相手は幸せになるものだと思ってる。
そのためにせっせと努力をします、彼は。
当然彼女は、「こんなの違う!」と抜け出そうとしますよね。
でも、彼女も最初の頃はすごく幸せなわけです。
自分のことをここまで考えてくれる『天使』は他にはいない!
『天使』に仕える以外に、自分の幸せはないんだ!と
努力しようとさえします。
私、このパターンにものすごく弱いんです。
錯覚だと思いながら、それ(恋愛)が全ての世界も
あってもいいんじゃないかな、とどこかで信じたいのかもしれない。
怪人のように。
でもそうしたときの相手の反応も、やっぱり見えてしまうわけで。

怪人が幸せになるとしたら、
それはやはり狂気の世界でしか、ありえないんでしょうか・・。