メメント。 | 欲望の泉。

メメント。

10分前のことまでしか覚えていられない、という
記憶障害があります。
事故などで、脳の新しい記憶を蓄積する場所に
傷が出来てしまうことが原因です。
ので、傷を負う以前のことは覚えていられるわけです。
ただし、新しいことは一切覚えられない。
入院していたとして、医療スタッフは一切覚えられないし
自分が覚えていられないということすら、覚えていられない。
ずーっとそのことばかりを考え続けていれば別ですが。

メメントは、そういう男性を主人公にした映画です。
妻を殺された男が、その復讐をする、というのが大筋。
でも、手がかりを見つけても次々忘れちゃうので
メモを取ったり、重要なことは身体に入れ墨をしたり。

彼の記憶できる範囲に添ってストーリーが進むので、
10分ごとに、時間軸が逆戻りしていくんです。
一番最初の10分が最も新しい時間で、
次がその直前の10分で・・・という具合。
最初は面食らいましたが、どんでん返しが幾つも入っているので、
見終わってみたら面白い!
え?これでほんとにつじつま合ってる・・?あ、そうか!
という感じ(ほんとかいな)。
よく出来たもので、DVDの特典映像には
時間軸通りに並べ替えたものも入っていました。
もう返却時間が迫っていたので、見られませんでしたが・・・(泣)。
ちなみにタイトルの「メメント」は、
ラテン語で「形見、思い出の品」という意味らしいです。

頭をがちょーんと打って
あっさり記憶喪失になってしまって
もう一回打つとあっさり記憶を取り戻す、という
一昔前の少女マンガ(とか韓国ドラマとか)に
ありがちなご都合主義の記憶障害はともかく、
脳の仕組みって本当に面白いですよね。
同じように脳の損傷が原因なのですが、
「妻と帽子をまちがえた男」という有名な話もあります。
見ているものが判別がつかなくなってしまって、
帽子をかぶろうとして、こう、奥さんの頭をガッとつかんでしまう、という・・。
嘘のような本当の話。