恋日 | Proof of...

Proof of...

祈る神を持たない僕は、ただ言葉の力を信じている。全ての言葉に僕の意味を。

やがて来る冬は厳しく
凍える指の感覚とともに
私の気配もうすらぐ日に
思い出さるるは
夏の力強い日差しではなく
あの日のあなたの熱である

やがて来る冬は厳しく
降る雪に耳をすませ
静寂に恐れを抱き眠る今宵
思い出さるるは
春の舞う桜吹雪ではなく
あの日のあなたの綴である

幾夜と朝を恨みしか
さてもと己を呪いしか

しかし世界は美しく

秋の日の夕暮れに金色の埃が舞い
喧騒は時に音楽であって
涼やかに吹き抜ける風と
たおやかなあなたの笑顔がある

その日世界は美しい