誰にも聞かれないまま それは鳴り続けていた
要するに それはまだ孤独を知らなかった
いつか孤独を理解したとき それは一体どんな声で泣くのだろうか
その悲鳴さえ 誰にも聞こえないまま
鳴り止まないサイレンの音が 大気を揺らして
今日もまた雨が降る
静寂の影 先を急ぐ雲 取り残された音
悠久の時 小さな部屋 鍵をかけた僕
蛙の隣で眠るように 夜がささやかなぬめりをもって
その温度を奪い 傷付け 殺し
間違った数だけ 滴るヌクモリが跡を残した
夕闇に火を灯す
一歩毎に世界は揺らめいて 僕はそれを信じれなくなった
今日も雨が降る
脆弱の夢 早歩きな人 取り残された僕
回答は無 閉ざされた出口 鍵をかけた音 ガチャリ
その悲鳴は 誰にも聞かれないまま