俳優として演じたら…という設定で書いてますスクロールするか否かはご自身の判断で!
いつものように行きつけのカフェでケーキをパクついていると、奥からオーナーのジフンがやって来た
「また彼氏とケンカ?」
休憩に入った彼は、コーヒーを手に私の前に腰かけた
「今度はなにやらかした?」
呆れたような笑みで言う彼に、私はふてくされたように反論する
『なにもしてない!』
「相変わらずよく食うな~。その細っこい体のどこに入るんだ?」
その言葉に思わずギロッとジフンを睨む
『食べすぎって言われた』
「え?」
ジフンが顔を曇らせた
『一緒に食べに行ったら “食べすぎだ” って言われたの
“最初の頃は小食だったのに” だって
ひどくない?これが普通なのに!』
ジフンは興奮して愚痴まくる私の話をじっと聞く
そしてゆっくりと口を開いた
「俺はお前がいつも美味しそうに食べるとこ見るの好きだよ
だから気にするな
お前はそのままでいいよ」
思わず手を止め固まった私を、やさしく見つめるジフン
そんな彼を見つめ返す私
トクン…トクン…
鼓動が早くなる
ふっと笑った彼は
「ついてる」
そう言って口元のクリームを拭ってくれた
「サービスするから次食べたいものある?」
立ち上がる彼に、ごまかすよう勢いよく頼む私
彼は「待ってて」そう言って奥へと姿を消した
彼女が帰ったあと、俺はさっきまで彼女がいた席を見つめた
「こんなにそばにいるのに…」
fin.
See you! 🐹💜
