【ショート・ストーリー】ソ・ジフン、そばにいるのに。(20200305) | ゆないろデイズ ~韓流ときめきスマイル探し~

ゆないろデイズ ~韓流ときめきスマイル探し~

好きなことを好きなだけ自由に書いてるブログ

俳優として演じたら…という設定で書いてますスクロールするか否かはご自身の判断で!

 

 

 

いつものように行きつけのカフェでケーキをパクついていると、奥からオーナーのジフンがやって来た

 

 

「また彼氏とケンカ?」

 

休憩に入った彼は、コーヒーを手に私の前に腰かけた

 

 

「今度はなにやらかした?」

 

呆れたような笑みで言う彼に、私はふてくされたように反論する

 

『なにもしてない!』

 

 

「相変わらずよく食うな~。その細っこい体のどこに入るんだ?」

 

その言葉に思わずギロッとジフンを睨む

 

『食べすぎって言われた』

 

 

 

「え?」

 

ジフンが顔を曇らせた

 

 

『一緒に食べに行ったら “食べすぎだ” って言われたの

“最初の頃は小食だったのに” だって

ひどくない?これが普通なのに!』

 

 

ジフンは興奮して愚痴まくる私の話をじっと聞く

 

そしてゆっくりと口を開いた

 

「俺はお前がいつも美味しそうに食べるとこ見るの好きだよ

 

だから気にするな

 

お前はそのままでいいよ」

 

 

 

思わず手を止め固まった私を、やさしく見つめるジフン

 

そんな彼を見つめ返す私

 

 

トクン…トクン…

 

鼓動が早くなる

 

 

ふっと笑った彼は

 

「ついてる」

 

そう言って口元のクリームを拭ってくれた

 

 

「サービスするから次食べたいものある?」

 

立ち上がる彼に、ごまかすよう勢いよく頼む私

 

彼は「待ってて」そう言って奥へと姿を消した

 

 

 

彼女が帰ったあと、俺はさっきまで彼女がいた席を見つめた

 

 

「こんなにそばにいるのに…」

 

 

 

fin.

 

 

 

See you! 🐹💜

 

ニコドーナツ