因果
今日は自転車で調布まで
自分で決めたくせに
何だか気乗りがしなくて
シーツを洗ってから、
理由をつけて畳に寝転んだ
暫くして何となく
ベランダに出ると
さっき干したばかりの
白くて大きなシーツは
あっという間に乾いていた
いつもなら陽の有る限り
風に泳がせているのに
なんとなく厭な感じ
気持ち悪いとか怖いとか
そう云う類いじゃなくて
もやもやしながら
其れを手早く取り込んだ
時計を見ると
随分時間が経っていたみたい
いそいそと準備をする途中で
自転車がないことに気付く
昨日駅に置いて来たんだっけ
其の時点で窓口はアウト
ゆっくりしてから出よう
そう想って便座に腰をかけ
田口ランディのオカルトに耽る
予感とか気配とか
一瞬、陽の光が翳って
遠くで雷の音が聴こえた
其れから温いシャワーみたいな
スコールが向かいの通りや
隣の家の屋根や窓に打ち付ける
暫くの間、手を止め
雨音を聞きながら
予感とか気配について考えてみた
光を透過した
細かい粒が乱反射して
眩んだ眼が
見慣れた窓から外の景色を
いつもと違う色に映した