イッシュリーグに出場したイナカノタウン出身のイモタロー君は、堂々の実力で三回戦に進出した。

村長曰く、「村初の快挙」らしい。

それで三回戦に進んだくらいでお祭り騒ぎなのか。

村中の期待を背負い、イモタロー君は三回戦を順当に突破。

徐々にその頭角を現し始める。

それは決して大袈裟な表現ではなく、8強に残った選手達の中でも、一際存在感を放っていた。



空っぽの日々。

サトシVSコテツ戦を見守るライバル達の最奥に構え、その風格を見せつけるイモタロー君。

準々決勝の各試合が次々に終了し、残すはバージルさんVSイモタロー君の試合のみとなった。

村初の快挙を成し遂げて来たイモタロー君である。イナカノタウンの人々は、此処まで来たら彼の優勝を祈ったことであろう。

村の人々の声援を受けて、イモタロー君は試合に臨んだ。



…しかし、イモタロー君が優勝することはなかった。

三回戦での死闘に全てを出し尽くしたイモタロー君は

続く準々決勝、バージルさんにウソのようにボロ負けした…




こうしてイモタロー君の挑戦は終わった。

負けたとはいえ、彼はイッシュリーグでベスト8入りという快挙を成し遂げたのだ。

この事実は揺るがない。たとえ彼が、バージルさんの噛ませとして使われたのだとしても。


バージルさんVSイモタロー君の試合描写が全く無かったのは、バージルさんの優勝とという結果から内容を類推させるためだろう。

相手は、シューティーを破ったサトシを破ったコテツを破ったイーブイ使いのバージルさんである。

イモタロー君もその実力に圧倒されたのは想像に難しくない。


最後に。



空っぽの日々。

三回戦まで残ったライバル達の集合絵。

センターに構えるイモタロー君の存在感が凄い。

これだけ見るとラスボスはイモタロー君かその下の偽ワタルであるかのようにも見える。

どうせサトシが途中で負けると分かっていても、こんなのを見せられたらワクワクしてしまいます。

この時私は三回戦でケニヤン、準々決勝でコテツ、準決勝でバージルさん、決勝でイモタロー君と戦い、見事優勝を成し遂げるサトシの姿を想像していました。


いーつーもー輝いていたね♪のテーマに乗せてチラホラとライバル達が登場してもおかしくない面子です。