うちの師匠は…昔…俳優をしていました(目指していたのではなく…キチンと二流の俳優だったらしいです、ドラマのレギュラーも2本して…CMも3本出ていて…映画にも出ていたかららしいです、笑)。
劇団に所属していたらしいです。
その劇団のオーナー兼主演女優が三日前に、97歳でお亡くなりになったそうです。
紫綬褒章をはじめ…女性としては最上級の勲四等宝冠章も授与されてる凄い女優さんだったらしいです。
師匠は…その方が劇団以外から呼ばれた芝居を見に行って、自分が役者として足りなすぎる事を思い知らされたらしいです。
無宗教で行われた通夜に出た師匠は…
集まった一人一人に言葉を掛ける訳ではなく…守り刀の代わりに置かれた舞扇を持って凛として舞を舞っていたそうです。
晩年は痴呆症が進み大変だったらしいですが…それでも、芸名で呼ばれた時には…背筋を伸ばし女優として振る舞っていたそうです。
その話を…涙ぐみながら…
カッコ良かったんだょ…と…言っている師匠が…
なにがあっても落ち込まない師匠が…
とてもへこんでいる師匠を見て…
私の方が泣きじゃくってしまいました。
ねえ?
師匠?
感情なんて要らないんじゃなかったですか?
カッコつけるなら…その女優さんのように死んでもカッコつけて下さい。
泣きながら振り絞った私の声は…
聞こえてますか?
化物みたいな師匠を…ただの人間に戻したその方を…その方の演技を…私も見てみたかったです。
私もまだまだ…ただの女らしいです…。
男の弱さに…
ほだされてしまいました。
今日は…師匠の分も私が泣きますね。
宝生あやこ様のご冥福を、心の底からお祈り致します…。
こんなことしか出来ない私の力不足を、噛み締めて今日は泣きますね。
悔しさは…成長の源ですものね…。
師匠に教わった事です。
師匠の師匠なんですものね。
歩む道は違えど、道を極めて、カッコ良く死ねるように…
頑張ります。