英総選挙 左派労働党14年ぶり奪還 仏は右翼躍進 日米にも波及 | ポンポンパープルバイオレットさんのブログ

英総選挙 左派労働党14年ぶり奪還 仏は右翼躍進 日米にも波及






 第59回英国会庶民院下院総選

挙が7月4日施行投開票され、 左派

(左翼)労働党が14人目の政権奪還

になった。キア・スターマー第22代

労働党代表は第80代(第58人目)の

内閣総理大臣(首相)に就任した。






 岸田文雄首相は通貨安にして放

蕩な積極財政(国民には緊縮財政)

にしたが、スナク首相(保守党)は

通貨高維持のため緊縮財政してき

たため、 国民の貧困は日本ほどで

はないにしても物価高に喘いだ。

英国も今後は岸田首相みたいに放

蕩な積極財政(国民には緊縮財政)

を強いられるだろう。また、欧州連

合(EU)離脱のブレクジットによる

2030年代以降の財政は日本みたい

になる。EU再加盟の声がふえた。

スターマー次期首相は王室廃止廃

止派とヘンリー・メーガン・マーク

ル両夫妻支持派です。39歳以下に

王室廃止派が半数であり、ヘンリ

ー・メーガン・マークル夫妻の支持

率が39歳以下で30%台に回復した。






 労働党は1900年結党以来の最多

大勝、保守党は1834年結党以来の

大惨敗となり、スナク元首相も落

選し、現職首相初の総選挙落選だ。

保守党は金融引き締め緊縮財政派

だったが、労働党は金融緩和、積極

財政派なので、ポンド安は必至の

状況にあるのはいうまでもない。






 閣僚では、シャップス国防相、キ

ーガン教育相、フレーザー文化相、

ドネラン科学相、チョーク司法相

ら10人が落選。スナク首相の後継

候補の1人とみられていたモーダ

ント下院院内総務も議席を失った

。トラス元首相も落選した。リフォ

ームUKの台頭が保守党惨敗に。






総選挙実施20192024増減

政党名・・第58回第59回前比

労働党・・・206・412+206

保守党・・・345・121ー223

英国自由民主党15・・71+056

スコットランド民族党43・・・9ー034

シェフェイン党・7・・・7±000

北アイルランド民族・7・・・5ー002

UKリフォーム・1・・・4+003

ウェールズ党・・2・・・4+002

緑の党・・・・・1・・・4+003

諸派・・・・・・6・・・2ー002

無所属・・・・15・・11ー004

欠員・・・・・・2・・・0ー002

計・・・・・650・650±000






 キア・スターマ-は1963年生、61

歳、リーズ大学、オックスフォード

大学院法学修士を経て、検察、弁護

士、検事総長を歴任、2015年第56回

庶民下院総選挙に初当選、2020年、

第22代労働党代表、2024年に首相。






仏下院総選挙もマクロン政権打撃






 仏下院総選挙も先月施行され、

7月7日二次投票で決定するが、マ

クロン大統領率いる左派社会党連

合が左翼野党人民戦線連合と連携

しなければならず、右翼派の国民

戦線連合が第1党になる。二次投票

で社会と人民戦線の連立でマクロ

ン政権は辛うじて維持できるか。






 英国下院総選挙や仏国下院総選

挙の余波は米国、日本にも波及し

た。不人気のスナク元首相退陣、マ

クロン大統領窮地はバイデン大統

領、岸田文雄首相らにも波及した。

バイデン大統領交代論もあり、民

主党ではインド系ハリス副大統領

の名前もあがるが、ケネディ元大

統領(故人)の甥やニューラルカリ

フォルニア州知事、何とメーガン・

マークルの名前も候補にあがる。

日本も岸田文雄首相では来年迄の

総選挙や参院選に勝てないとして

交代論が浮上した。自民党は石破

茂以外の候補者が首相になった。

石破茂アレルギーが蔓延した事や

高齢者や既得権益業者救済の為に

近視眼的狭窄なバラマキしか出来

なかった。米国も民主党により、ユ

ダヤ人移民投資家やユダヤ系企業

しか利益が出ていないため、中間

層にトランプ支持の動きがある。

反中国とは言えないバイデンや岸

田に国民から交代論が続出した。






米政権政党英政権政党日政権政党

33民主党41保守党45自民党

53共和党45労働党47社会党

61民主党51保守党47立憲党

69共和党64労働党48自民党

77民主党70保守党93立憲党

81共和党74労働党94社会党

93民主党79保守党96自民党

01共和党97労働党09立憲党

09民主党10保守党12自民党

17共和党24労働党・・・・・

21民主党・・・・・・・・・・

戦後米英日各政党の政権期間年数

共和党40保守党50自民党72

民主党40労働党29立憲等・7






先進国首脳会議G7サミット構成員
米国 バイデン・大統領 82 1942
英国 スターマー・首相 61 1963
仏国 マクロン・大統領 47 1977
独国 ショルツ連邦知事 66 1958
伊国 メローニ評議議長 47 1977
加国 トルドー・・首相 53 1971
日本 岸田文雄・・首相 67 1957






イングランド英国歴代内閣総理大臣

代・総理大臣氏名人目政党就任年
01ウォルポール・・01ホィッグ1721
02ウィルミントン・02ウィッグ1742
03ベラム・・・・・03ウィッグ1743
04ニューキャッスル04ホィッグ1754
05デヴォンシャー・05ホィッグ1756
06ニューキャッスル04ホィッグ1757
07ビュート・・・・06トーリー党1762
08グレンヴィル・・07ウィッグ1763
09ロッキンガム・・08ホィッグ1765
10チャタム=ピット(F)09ホィッグ1766
11グラフトン・・・10ホィッグ1768
12ノース・・・・・11トーリー党1770
13ロッキンガム・・08ホィッグ1782
14シェルバーン・・12ホィッグ1782
15ポートランド・・13ホィッグ1783
16ピット(Jr.)14トーリー党1783
17アディントン・・15トーリー党1801
18ピット(Jr.)14トーリー党1804
19グレンヴィル・・16トーリー党1806
20ポートランド・・13トーリー党1807
21パーシヴァル・・17トーリー党1809
22リヴァプール・・18トーリー党1812
23カニング・・・・19トーリー党1827
24ゴードリッチ・・20トーリー党1828
25ウェリントン・・21トーリー党1828
26グレー・・・・・22ホイッグ1830
27メルボルン・・・23ホイッグ1834
28ウェリントン・・21トーリー党1834
29ピール・・・・・24トーリー党1834
30メルボルン・・・23ホイッグ1835
31ピール・・・・・24保守党1841
32ラッセル・・・・25自由党1846
33ダービー・・・・26保守党1852
34アバディーン・・27自由党1852
35パーマストン・・28自由党1855
36ダービー・・・・26保守党1858
37パーマストン・・28自由党1859
38ラッセル・・・・25自由党1865
39ダービー・・・・26保守党1866
40ディズレーリ・・29保守党1868
41グラッドストン・30自由党1868
42ディズレーリ・・29保守党1874
43グラッドストン・30自由党1880
44ソールズベリ・・31保守党1885
45グラッドストン・30自由党1886
46ソールズベリ・・31保守党1886
47グラッドストン・30自由党1892
48ローズベリ・・・32自由党1894
49ソールズベリ・・31保守党1895
50バルフォア・・・33保守党1902
51キャンベル=バナマン34自由党1905
52アスキス・・・・35自由党1908
53ロイドジョージ・36自由党1916
54ロー・・・・・・37保守党1923
55ボールドウィン・38保守党1923
56マクドナルド・・39労働党1924
57ボールドウィン・38保守党1924
58マクドナルド・・39労働党1929
59ボールドウィン・38保守党1935
60チェンバレン・・40保守党1937
61チャーチル・・・41保守党1940
62アトリー・・・・42労働党1945
63チャーチル・・・41保守党1951
64イーデン・・・・43保守党1955
65マクラミン・・・44保守党1957
66ヒューム・・・・45保守党1963
67ウィルソン・・・46労働党1964
68ヒース・・・・・47保守党1970
69ウィルソン・・・46労働党1974
70キャラハン・・・48労働党1976
71サッチャー・・♀49保守党1979
72メージャー・・・50保守党1990
73ブレア・・・・・51労働党1997
74ブラウン・・・・52労働党2007
75キャメロン・・・53保守党2010
76メイ・・・・・♀54保守党2016
77ジョンソン・・・55保守党2019
78トラス・・・・♀56保守党2022
79スナク・・・・・57保守党2022
80スターマー・・・58労働党2024

♀サッチャー、メイ、トラスは女性