ホーキンスがインターホンのモニターを覗き込むと
そこに映っていたのは、グレン・ワイラーの姿だった。
ホーキンスは、ワイラーを部屋に迎え入れると
自分の座っていた場所に座らせようとしたが
ワイラーは自ら、部屋の隅に置いてある
腰掛を見つけると、それを2つのソファの間にある
テーブルの脇に置いて、自分は腰掛に座り
ホーキンスを元の場所に座るように促した。
ホーキンスはソファに腰掛けながら
ワイラーに懐かしそうに話しかけた。
ホーキンス:「よく来てくれたなグレン!
ライデルさんに話をしてくれて
本当に助かったよ、ありがとう」
ワイラー:「いやいや、君たちのことが
やっぱり気になってね・・・
一応、エディに連絡しておいたんだよ
ああ、ライデルのファーストネームだ」
ワイラーは、他の3人とも握手をしながら
懐かしそうに挨拶を交わした。
ホーキンス:「しかし、君と出会ったのが
もうずいぶん昔のような気がするよ
まだ1日ほどしか経ってないのにな、ハハハ
君の言ってた通りだったよ
いきなり、拘束されて面食らったが
何事もなくて本当によかった」
ホーキンスは、ホッとした表情に微笑みを浮かべながら
ワイラーに話しかけた。
それまで笑顔で4人と言葉を交わしていたワイラーは
急に真剣な眼差しでホーキンスの顔を見ながら
話し始めたのだった。
ワイラー:「それでその拘束された時の事なんだが
君たちはルーラーと面会したらしいな」
ホーキンス:「ああ、ボディチェックや尋問を受けた後
ルーラーと思われるコンピューターが
ギッシリと並んだ部屋に連れていかれて
話をしてきたよ」
ホーキンスもワイラーの真剣な眼差しに応えるように
真剣な表情でルーラーとの面会の一部始終を説明した。
ワイラー:「なるほど、やはりルーラーの部屋までは
目隠しをされたままだったか・・・」
ホーキンス:「ああ、そうだったが・・・
なにか気になることがあるのか?」
ワイラー:「ルーラーと面会する時、エレベータに乗って
地下に降りて行ったと思うんだが
何分ぐらいかかったか覚えているかな?」
ルーラーとの面会の場面をワイラーはあれこれと
詳しく聞きたがっていたのだった。
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