『くちづけ』という物語があります。
宅間孝行さんが脚本を書いた、知的障がい者が集まるグループホーム「ひまわり荘」を舞台とした物語です。

過去に二回舞台で上演され、小説化、映画化も遂げた作品です。

障がいをテーマにしたとあって実際の当事者からは厳しい声もあったようですが、登場人物とともに様々な角度から障がいとの向き合い方について考えさせられる深い作品でした。

私は今までに、デイサービスの障がい者施設、特別支援学校高等部、先日記載した発達障がいの子どもを支援するボランティアに行き、障がい者と関わる機会を頂きました。

はじめて訪れたのは特別支援学校です。学校の選択授業内で訪問することになり、非常に緊張しました。というのも当時私の障がい者のイメージは良くなく、過去に友だちが障がい者に髪を引っ張られて首を捻挫してしまったという経験から怖い印象があったからです。以来、街で障がい者を見かけると無意識のうちに遠ざかるクセがついていました。

しかし、実際障がい者と関わってみると、障がい者にも一人一人個性があり、その人なりのコミュニケーション、感情表現をしていることがわかりました。もちろん、私が一緒に時間を過ごした方々は障がい者の中でもほんの一部にすぎず、まだまだ知らないことの方が多いと思います。ただ、障がい者をおかしな人という概念を日本から無くしていくためには、理解したいという心で接し、寄り添っていく必要があると思うのです。