父を読みました。
ストーリーは
フランスで生まれたぼくはパパによって育てられた。
パリのバスティーユ広場に近い場所に、ぼくらの家はあった。
小説家であり、書道家でもあるパパは、ぼくのために毎日、料理を作り、家事をし、学校の送り迎えをしてくれた。
大学生になったときから、ぼくは実家を離れて一人暮らしをするようになり、今はパリの語学学校で教師をしている。
70歳を超えたパパは実家で暮らしているが、時おり健忘症の徴候を示すようになっていた。
パパは自分で出かけたのち、どこにいるのかが急にわからなくなることがあり、そんな時は電話がかかってくる。
ぼくはその度に、パパを探してパリ中を駆けずり回った。
ぼくには、フランス人の父と中国人の母のもとに生まれた恋人がいる。
だが、ぼくと彼女の始まりは、普通の恋人たちのそれとは違っていた。
そこには、ぼくのパパの物語が深く関わっていた。
ぼくはそのドラマと向き合いながら、自らの未来を見据えていく……。
アルツハイマーとか認知症とも違う健忘症ってどこまで忘れていて忘れてないのかあやふやだなと思った。
母の死がまさか意外な出会いと繋がりがあって、そこから人種の壁もあり悩む姿がまた物語の展開として先が気になるし…
物語を読み進めていくうちにいろんなことを忘れるパパが、どれだけ自分の事を愛してくれて忘れずにいてくれるのかが伝わってきて泣ける。
118ページ泣けますw
今日は父の日なので、こんなほっこりする本を読むのをオススメします。