オタクです。
PayPayやBNPLなど最近(?)何かと話題で成長性が高い銘柄も多いキャッシュレス業界ですが静岡新聞に以前こんな記事が出てました。
ふじペイ スマホ利用3割 富士市、キャッシュレス導入に効果
2021.9.17
富士支局 青島英治
富士市議会は16日、一般・特別会計決算委員会を開き、2020年度一般会計決算などの付託議案を審査した。商業労政課は20年度に実施した「電子プレミアム商品券事業」で、商品券をスマートフォンアプリで利用した購入者が3割に上ったと説明した。
商品券は1セット1万円で1万3千円分が利用できる。1人3セットまで購入可能で、「ふじペイ」というカード形式で配布した。カード利用のほか、アプリに移行することでスマホ決済も可能にし、キャッシュレス決済の導入促進効果も狙った。
同課によると、販売されたカード約4万6千枚のうち、1万4千件がアプリに移行された。担当者は「比較的多くの人が利用した」との認識を示した。
キャッシュレス決済関連では、都市計画課が交通事業者支援策として助成し、2500円分使用できるパスモを千円で販売した「交通系ICカード普及事業」も500枚が完売。アンケートで利用者の33%が交通系ICカードを初めて利用したとした。(2021/9/17、静岡新聞朝刊)
この記事の個人的に面白いところは営利企業ならまだしも非営利組織である富士市がわざわざ手間暇かけてキャッシュレス普及に尽力した点です。
なんでもこの「富士ペイ」は「富士市では新型コロナウイルスの感染拡大の影響により経済循環が停滞している中、電子プレミアム付商品券を販売し市内における消費喚起、事業者の売上向上と市民及び事業者のキャッシュレス化を促進します。」という狙いの元行われたもので、発行総額13億円、令和2年10月21日から11月20日まで利用できました。
使い方はQR付きカード(商品券)を買ってそのまま店に持っていくか、アプリを導入してチャージして使います。使うことができるのは市内のチェーン店、飲食店、クリーニング、美容室、釣具店、ゴルフ練習場、ジム、ガソリンスタンド、接骨院等。
凄いのは1セット1万円買うと1万3千円が利用できることです。ノーリスクで30%の利回りと考えると使える場所が限られ、ほかの支払い方法と併用できないということも鑑みても大盤振る舞いと言えると思います。(世界株式(MSCI ACWI(円))のここ30年の年平均利回りは7.7%)実際買うために2時間以上の待機列ができていた模様です。
ちなみにふるさとチョイスのトラストバンク(銘柄コード3962チェンジの子会社)が案件に関わっていた模様です。
なんでそんなにキャッシュレスって重要なんだろう?ということで漁っていたら経済産業省のわかりやすい資料がありました。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/cashless/image_pdf_movie/about_cashless.pdf
以下この資料のまとめです。
キャッシュレスの現状及び意義
日本のキャッシュレスの現状は2016年のデータによると日本のキャッシュレス決済比率は約20%にとどまっています。主要各国では40%~60%台。(米国46%、中国65.8%)日本はキャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%を目指しています。
ここで書かれているキャッシュレスの意義は、手ぶらで簡単に買い物が可能になること(大金の持ち歩きや小銭の管理が不要に)、お買い物の消費履歴の管理が簡単になること(自動家計簿など)、カード紛失・盗難時の被害リスクが低いこと(条件次第で全額保証)、個人の購買情報を分析・利活用することにより、高度なマーケティングやターゲット層向けの商品・サービスの開発が可能になること。
現金を扱うレジ締めに係る作業時間はレジ1台当たり25分、1店舗当たり平均1日153分もかかっているとのことです。私もカラオケバイトを3年くらいやってましたが、確かにかなり面倒でしたね。これらの作業時間の短縮できたら嬉しいです。 それ以外にも従業員による売上現金紛失・盗難等のトラブル減少 現金の搬出入回数の減少もキャッシュレスの良い点です。
また、日本が注力しているインバウンドに関しても訪日外国人の約7割が、クレジットカード等が利用できる場所が今より多かったら「もっと多くお金を使った」と回答してます。こうした訪日外国人の需要をつかむことについても重要ということです。
そしてこのような現金決済インフラを維持するために、年間約1.6兆円のコストが発生しているらしいです。
まとめますと、管理コスト・時間・安全性などから考えてもキャッシュレスは基本的には現金よりも合理的な選択であるということが言え、
今後それを疎かにしているとビジネスの需要すら逃していく可能性があるということがこの資料では示唆されています。
おそらくキャッシュレス化は不可逆的なものであり、その中で支配的な位置にある企業、それを脅かす企業に投資することは合理的な選択と考えます。クレジットカード決済世界シェア6割程度を占めるVisa、BNPL世界最大手のPayPal、それらを脅かすと一部で言われている新興のSquareなどが例として挙げられます。ちなみに私がキャッシュレスで好きな銘柄はクレジットカード決済世界2位のMaster cardです。
個別銘柄投資で、推奨できる業界を選ぶなら私の中でまず第一に出てくる業界がこのキャッシュレス業界だと思います。
クククク....キャッシュレス業界は安定性、成長性そして分かりやすさが含まれている完全業界だァ