「わたしの渡世日記」高峰秀子 | EMONの週末は図書館ぷらす凸凹息子との日々

EMONの週末は図書館ぷらす凸凹息子との日々

~図書館大好き!勝手な感想とASD息子子育て忘備録~

私的おもしろ度【☆☆☆☆☆】

前回読んだ、「私のインタヴュー」以来、高峰秀子に興味がわきました。
そして、借りたのが、これ。






いや~、高峰さんがこんなに波瀾万丈な人生だとはおもいませんでした。
幼少時代からわけ分からず、俳優の道へ。
少女時代~オトナになっても第一線で掛け進んだ人生。
それは、本人が望んだ者ではなく・・・
養母と親戚を養うため・・・
その為に仕事優先で、小学校にも行けず。
今の時代では、考えられない人生です。

そんな悲惨な人生と思われるんですが、高峰さんの文章は
暗さを感じさせず、笑い飛ばすような雰囲気で。
そして、彼女の周りには、芸能界だけでなく、文豪、画家
たくさんのすばらしい大人たちが寄り添ってくれている。
それも彼女の人生でしょう。

義務教育も受けていない高峰さんですが、文章はすばらしく
本当に小学校にも行けていない人とは思えませんでした。
それは、彼女が小さい頃からの試練をくぐり抜けて得た才能か、
周りにいた一流の人たちのお陰か、
それとも、もともとの素質か。

とにかく、度肝を抜かされました。

そんな高峰さん、素敵なダンナ様を見つけて、幸せを感じる、
というところで終わり、すがすがしい読後でした。

私も高峰さんみたいな凛とした、筋が一本ぴしゃーっと通っている
女性になりたいです。