2019年4月下旬。
母の脳外科手術は行われた。
開頭手術。
いま思えば、母はどんなに怖かっただろうか。
「もう、まな板の上の鯉たい!」
と気丈にしていたのが母らしい。
脳外科の担当医は、とても良い先生だった。
3~40代ぐらいの男性医師。
何が良いって、気さくで話しやすく、表情が優しい。
それでいて、聞きたい事には的確に答えてくれ、
とても頼りになった。
やや人見知りの母も、先生と話すと元気が出るようだった。
仕事をてきぱきこなされる先生のようで、
他の科では、『大病院なので当然です!』て感じで待たされるが、
忙しいはずの脳外科は、ほとんど待たされない。
正にスーパードクターだ。
腫瘍巣である皮膚科の担当医師が、とても頼りないので、
余計に際立つ。
7年半前から、何人もの医師にお世話になってきたが、
その人柄って、とっても大事。
本人や、家族のメンタルに与える影響は、計り知れない。
深刻な病気であればある程、そうだろう。
そんな信頼できる医師の下、脳手術は行われた。
術後のICUにて説明を受けた。
先生いわく、大きな腫瘍は取り除けたようで、
手術で取れるものは全部取った。
今は辛そうだけど、すぐに病室に戻れるし、
大丈夫ですよ~!との事。
母をみると辛そうで、いたたまれなかったが、
先生の余裕ある態度に、とても安心できた。
本当に、それから2~3日後には、
母は少しずつ歩けるようにまで回復した。
年齢の割に、驚異的な回復といえるだろう。
1週間くらい寝たままの人も、ざらにいるらしいから。
母のトイレには、手をつないで支えながら同行した。
手をつなぐのなんて、小学生以来か。
私は、大変な病気の最中(さなか)だけど、
母と手をつなげる事が嬉しかった。
めったに人に頼らない母が、
体重を乗せて頼ってくれる事が、とても嬉しかった。
絶対に、病気から守ってみせる。
そう思った。
それからゴールデンウィーク明けには退院できた。
しかし、まだまだ治療はつづく。。。