はっきり言って
友達がほとんどいないワタシ。
まあ、これと言った趣味もなく
こんなもんかな、っと思いますが。
ただ、ババ臭いですが健康のために
定期的に泳ぎにはいくので
プールへ行けば
大抵一人、二人、と
顔見知りの方がいたりして
軽く挨拶したり話したり。
その中で、
最近会えばちょこちょこと
話すようになったFさん。
長く看護師をされてあったのが
もう退職され、
3人のお子さんは
もうそれぞれ家庭を持って
小学生のお孫さんが二人。
真ん中の娘さんが家族で
香港に住んである、ということで
私にも気さくに声をかけてこられた。
私よりも二回り位小柄で
恐らく年中、日に焼け小麦色。
そのせいだろう、顔にはくっきりと
たくさんの深い皺が刻まれている。
巻きのはいった髪は
真っ黒に染めたベリーショートで
少し猫背。
一目見た感じだと
少しキツそうな印象だけれど
いつも誰かをつかまえては
おしゃべりが止まらない彼女、
そのおしゃべりの内容は
他愛ない自分語りが
ほとんどなんですが
いつも辛口のユーモアがあって
彼女の一本、芯の通ったところが
透けて見えてきて
聞いていて心地いい。
人好きのする、
というのはこういう人なんだろう、
不思議な魅力のある人。
そして昨日、
プールへ行くとFさんが。
会釈だけしてサクッと泳いだあと
更衣室でまた一緒になった。
Fさん、こんにちは!
っと、改めてまた声をかけると
Fさんは
ちょっと太めの
黒いペンのようなものを握っていて
それを鼻の下にすっと持っていき
これやったのよ
ニヤリ、と笑っていう。
えっ?!訳が分からない。。
英語でずっと生活してても
時折会話の中で
簡単な会話にもかかわらず
なぜかまったく理解不能な
まるで突然英語のブラックホールに
落ちてしまったような
あの「感じ」にハマったのがわかる。
もう一度、
Fさんの手にするブツに目をやり、
Fさんの動作を頭の中で反芻して、
私の脳内を総動員して、
ようやく答えらしきものがでた。
。。。もしかして、
あれは、、、
鼻毛カッター。。。?!
でも、そんな鼻毛カッターだなんて、
使ったー、だなんて
いくらあけっぴろげなFさんでも
わざわざ人にいうかなー、、、
っと、
こんにちは!と笑顔で挨拶した時の
顔をそのままキープしつつ
冷や汗をかきかき
考えを巡らせていると
シビレを切らしたように
Fさんが一言、
ちょっと一服したのよ。
。。。。。!!
そうかー、
あれは鼻毛カッターじゃなくて
電、子、タ、バ、コ、かー!
ひゃー、言わなくてよかった。。
まわりに喫煙者が
ほとんどいないので
電子タバコなんて思いもしなかった。。
ちゅうか、
更衣室で電子タバコって
吸っていいのかな、っと
ちょっと疑問が残った昼下がり。。