地面師たちを見たくてネトフリ加入したと言っても過言ではない。周りで大評判でとにかく面白いらしいし、ドラマ好きとしてはウズウズするキャスト。
第一話はこんなものかという感じだったけど、第二話からどんどん引き込まれていって一気見してしまった。
地面師のリーダーであるハリソン山中役のトヨエツがとにかく素晴らしい。劇中で、ダイハードの悪役について言及するシーンがあって、ダイハードが傑作たりえているのは正義の主人公ではなく冷酷無比な悪役がいたからこそという、まさに地面師における自分を讃えてるところがいい。その場面の流れからのリリーフランキーとの3.2.1で対峙する場面といったら！
このドラマ、キャストがとにかく濃い。濃すぎる。役的なものなのかわからないけれど、これだけのキャストの中にいると、どうも綾野剛は薄れるというか、存在感が薄く感じるのは私だけでしょうか。
ほかのドラマや映画でも思ったことがあるのだけど、良くも悪くも綾野剛は主演の時には存在感が薄い気がする。よく言えばドラマに溶け込みすぎてるからで、悪く言えば圧倒的すぎる共演者に埋もれてるというか。
脇役だとキラっと光るのに主演になると他に光を渡してしまう感じ。とか何とか言ってるけど、そこまでたくさん綾野剛を追ってるわけでもないのだけれども。
ところで、トヨエツってこんな素敵な俳優だったっけ。トレンディ俳優だった頃は、演技派というよりは、朴訥とした雰囲気で人気があった気がする。いつのまにあんな存在感たっぷりの、いるだけで重圧感がでる俳優になってたんだろ。これの後に一転して三谷幸喜作品のコメディとかやってほしいなぁ。マジックアワーの佐藤浩一みたいな。
山本耕史も相変わらずよかった。山本耕史が出るドラマにハズレ無し。
ドラマを見終わった後も余韻に浸りたくて俳優陣によるアフタートークもみてしまった。ここでの綾野剛がなかなかよくて、色々なシーンについて分析と解説をしてくれるんだけど、フワッと感じていたことを見事に的確に言語化してくれていて、さらに地面師たちを奥深く楽しませてくれる。
イントロ部分を毎回スキップしてたけど、ナレーターは山田孝之だったのね。全然気づかなかった。地面師一のカメレオンかも。