その間に、私たちの祖母で叔父の母が要介護3になったので、サービス付き高齢者向け住宅から特別養護老人ホームへ移れることになった。
運良く特養に空きがあった。
少し遠いし、新しい施設ではないが、こんなにすぐ特養に入れるはことは私たちの地域ではなかなかない。
祖母の施設費、大叔母(叔父が一緒に住んでいた叔母)の施設費、叔父の治療費。
私と妹にはかなりの負担だった。
特養なら年金で賄える。
ありがたいお話だった。
すぐに移動の準備にかかった。 

叔父が一緒に住んでいた世話をしていた叔父の叔母も小規模多機能施設から老人保健施設へ期間付きだが入れることになった。
自分が介護をしてもらう状態なのに、叔母の介護なんてできるはずがない。
叔父を第一優先にして、ゆっくり自宅療養ができるように、大叔母には叔父の自宅療養期間は老健に行ってもらった。
要介護1、軽度の認知症はタチが悪い。
すんなり施設に行くはずもなかった。
小多機でも手を煩わせるほどの大叔母。
みんな対応に困った。
金ボケの大叔母には、ここに行けばコロナの補助金がもらえるからと言って施設に連れていった。
金ボケ人間に対する最終手段だ。

後々のことを考えて、大叔母の後見人をとることにした。
大叔母は結婚もしておらず、兄弟姉妹も皆亡くなっていた。
親戚一同、大叔母を嫌っていた。
これがまた面倒なことになる。