つい先日、SLの友達が着ている服をみると、RLの知人が着ていた服とそっくりw
といいますか、SLでここまでリアリティのあるラインを出せるなんて
ちょっと驚いたのですが、よく見てみるとスカプリで服の造形がされてるじゃないですか。


そしてその方のお店に行ってみると、スカプリを上手に使い
沢山の工夫や表現がされた商品が盛りだくさん!
どれもこれも本当にクオリティが高く、改めてその方の表現力を感じました。

本日はその「Ce Cubic effect」のオーナーmirai Junさんにお話をお伺いしました。


http://cubiceffect-dela.blogspot.com/
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emo8889 Xeno: SLを始めたきっかけを教えてください。


mirai Jun: たしかネットサーフしててSLの記事を見かけたのが最初だと思います。
土地売買や音楽、ラジオなどをストリーミング配信ができたり
3Dソフトのように、SL内でオブジェクトのモデリングが可能、
そして作成したコンテンツを販売、提供、展示、
したりすることが製作者の権限でできるという内容の記事でした。


emo8889 Xeno: 実際始めてみた感想は?


mirai Jun: 通常のゲームのグラフィックスと比較すべきではないかもしれませんが、
背景やオブジェクトともにいい見栄えとは思えませんでした。
なにより、アバターの容姿は酷すぎると思いました。せめて普通の容姿になりたかったのですが
治しても治しても一向に良くならないんですw
あとでスキンがあることを知りました。


「良いスキンはとても高価だったので自分で作ることに」
emo8889 Xeno: じゃあ最初は容姿からですね。


mirai Jun: まず、スキンが欲しかったのですが、良いスキンはとても高価だったので
自分で作ることにしました。あとはインワールドをブラブラ観光したり画像の
アップロード代を稼ぐためにCAMPしてました。そんな日々が1ヶ月くらい続いて
下北沢のSIMでカフェをしていたタチコマさんと出会い、
私の商品をカフェに置いてもいいと言ってくれたんです。


それがきっかけで下北に住み着きだしました。
それからバイクの製作をしはじめ商品第一号のMRX-600が完成します。




emo8889 Xeno: 最初はバイク製作から始めたんですね。


mirai Jun: そして7月ごろに下北沢の土地が空いたので、
タチコマさんの紹介で土地を借りることができました。
この時、土地代を支払うためにカード登録をすることになります。
一ヶ月の家賃4000L$は当時の私のとっては物凄い大金です。
CAMPで4000L$稼ぐ時間を想像してみてください。気が遠くなりますw


emo8889 Xeno: 計算したくないですねw


mirai Jun: 採算が取れるか心配しながらの営業スタートでしたが、
予想以上にバイクが売れ赤字にならなくてホッとしてたのを思い出します。
自作スキンも売り出す予定でしたがバイクが順調に売れていたせいもあって
販売はせずに自分の為だけに使う事にしました。


その後高円寺(隣のSIM)に引越ししました。



http://slurl.com/secondlife/Koenji/151/225/33


バイク屋を続ける予定でしたが
とあるバイクメーカーがSL参入したことで大きく私のSL人生が変わることになります。


emo8889 Xeno: といいますと?


mirai Jun: バイクメーカーはSLで自社バイクを無料で配布するサービスを行いました。
それについて私は不平や不満もありませんでしたし、私のバイクも売れなくなった
わけではないのですが、なんとなくバイクを作る意欲がなくなった、というか
SL内におけるバイクそのものの価値みたいなものを見出せなくなってしまったように思います。


emo8889 Xeno: 勿体ないですね。


mirai Jun: なんというのでしょうか。
SL内で無料でものをバラまくのも有りだとは思うのですが、
デジタルコンテンツに価値を見出していてそれに値段をつけて売っている側としては 
なんともいえない気持ちになるというか、なんて表現すればいいのか、
とにかくバイクを作る気力が失せてしまったんですよねー


変なコメントになってしまいました><。
まぁそして、あっさりバイク作りをやめて今のCubic effectという洋服屋さんを作り現在に至ります。


「なるべくシンプルでしっかりした素材感とクールなシルエット」
emo8889 Xeno: 改めてCe Cubic effectのご紹介をお願いします。



http://slurl.com/secondlife/Born%20North/147/83/682


mirai Jun: なるべくシンプルでしっかりした素材感とクールなシルエットのものを作ろうと心がけています。
店の名前の由来は、私が一番始めに作った服が通常の洋服レイヤーを使用しない、
すべてスカルプテッドプリムで作成された服だったんです。
その服のイメージをそのまま店名にしました。


emo8889 Xeno: ジャンルでいうと何系でしょうか?


mirai Jun: ジャンルといわれますとちょっと自分でも分からないんです。
自分が好きな服、良いと思える服を基準にしています。



emo8889 Xeno: なぜスカプリで服を?


mirai Jun: ちょっと 経緯ははっきり覚えていないんですが、
そのフルスカルプテッドジャケットを作ってたまたまそれが 売れたせいだと思います。
あとはSL内で 見たことなかったからです。
ロボットとかのアバターは在りましたが、プリムのみの洋服は無かったと思います。
もしかしたら・・・在ったかもしれませんが。


emo8889 Xeno: 商品製作のコダワリはありますか?


mirai Jun: コダワリは、やはりシルエットでしょうか。
スカプリを使う理由は服のシルエットを立体で表現させるためです。
たとえばジーンズの裾が靴に乗り上げてシワを作ったり、地面につくくらい丈を伸ばしてみたり、

スカプリを使えばそーいった細かい表現が可能です。



emo8889 Xeno: スカルプ製作の難しさはありますか?


mirai Jun: 技術的な難しさは多分、無いと思います。スカプリを使った服も使わない服も
それなりに違う苦労があると思います。
逆に何をやっても 難しいですw


たとえばバイク作りでも車作りでも それぞれ乗り越えるべき課題があって、
ある程度の妥協点をみつけてその欠点を補いながら製作する感じでしょうか・・・。


emo8889 Xeno: SL内でのクリエイター活動の楽しさを教えてください。


mirai Jun: 作ったものを人に見てもらったり買ってもらったりするのも楽しいですが、
SL,RLともに"作ることそのもの"が大好きで そして楽しいです。
RLでは日曜大工とか好きでホームセンターにいくと胸が躍ってなんだかワクワクします。
素人ですが丸ノコや電ドラ持ってますw


emo8889 Xeno: かっこいいですねw


mirai Jun: あと音楽を作るのも好きです。演奏も歌も下手なんですが・・・・
SLでのもの作りはDTMで音楽作るのとよく似てるように感じます。
まず イメージを膨らましてそれをどういう風に構成するかを頭の中で何度もシュミレーションして
各パーツごとに一旦分解して作成 音楽だと各パートごとに分解するかんじですね。 
そして最後にすべてをあわせる という作業が音楽作りに似ているように思います。


emo8889 Xeno: 今後はどのような活動を予定されていますでしょうか?


mirai Jun: 今までどおり服作りに精進いたします。
あと暇ができたら一度でいいので弾き語りライブをSLでやってみたいです。


「RL同様、人に始まって人に終わるということだと思います」
emo8889 Xeno: SLへの感想や感じている魅力を教えてください。


mirai Jun: SLもRLとそれほど大差ないと感じています。
バーチャルでもその向こうには人が存在するわけですから
RL同様、人に始まって人に終わるということだと思います。


魅力は やはり素晴らしい作品に出会えたり、
その作品を作っているクリエイターさんと直接話ができたりするところでしょう。


emo8889 Xeno: 最後に読者の方にメッセージをお願いします。


mirai Jun: 私の商品を買ってくださる方ならびに商品をwebなどで紹介してくださっている方、
この場をお借りしましてお礼申し上げます。
励ましのメッセージなども頂き力を貰っています。


最近、私自身もっと人や物に対して感謝しなければいけないと痛切に実感している次第です。
こんな私のちっぽけで粗末な作品でも それがSLの未来の礎の一端になるのなら
私はそれだけでこの世界で生きて行けます。
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元々はバイク屋さんから、服飾の世界に飛び込んで、
一気にトップクリエイターになられたmiraiさんの活躍はみなさんもご存知だと思います。
またmiraiさんは音楽も好きということなので、是非そのセンスを発揮して
SLライブを実現してほしいと思います。


まだmiraiさんのお店に行った事のない人は是非、この機会に見に行ってください。
今までの表現とはまったく違う新しいSLがそこにあります!