Second Lifeの雑誌やWebで国内スポットとして必ず取り上げられるのが
Ikebukuroにある足湯というスポットです。
初心者の方を中心に色々な情報交換をしたり、ワイワイ雑談をしたりして
夕方以降には本当に沢山の人で混雑しています。
そんな名スポットを作られ管理していたのがこの方です。
本日はその足湯のオーナーpan Mizserさんに、お話をお伺いしました!
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emo8889 Xeno: ではSLを始めたきっかけを教えてください。
pan Mizser: 今年2月ごろに電通のニュースを見て、やってきました。
それまでは、信長の野望onlineをやっていたのですが
ちょうどやりつくした感があって、飽きてきた頃だったので登録してみました。
「最初はすごい新鮮で、強烈なインパクトでした」
emo8889 Xeno: 信長の野望からの乗り換えはどうでしたか?
pan Mizser: なんて自由だ!ということですね。
アイテム、建物、服、スキンなど全ての物がユーザー自身で作る事が出来てスクリプトもある。
そしてRMT推奨なので、リアル商売にも出来る。
空も飛べるし、テレポも出来る。
これらは信長に無かったことだったので、すごい新鮮で、強烈なインパクトでした。
emo8889 Xeno: 他には何か感じましたか?
pan Mizser: また、業界人多いなぁとw
僕と同じように電通のニュースで来た、なんかのコンサルの人とか、記者とか、
マグスルの土地でも、足湯の横が4gameの人だったり、
セカンドライフを調査してるなwって人が多かったです。
まぁ自分自身は商売につなげようとは思ってませんでした。
ただ興味自体はあったので、自分もプレーヤー視点で楽しみながら、行く末を見届けようと思いました。
emo8889 Xeno: 興味はあったんですね。
pan Mizser: 私は今商売やってるものがあるので、安易に参入は出来ないってのがあったのと
やるならじっくり見極めたいってのがありました。
それに最初は、土地事業とか、広告モデルとか、参入支援とか、
その辺がきて、競争になると思うので、本気でやらないと出来そうにない。
それで今の仕事の合間ではちょっと無理かなというところです。
mo8889 Xeno: SLはバブリーだけに競争が激しいですもんね。
pan Mizser: ただ、最近は、リアル仕事をセカンドライフにつなげていってます。
数ヶ月いて、その辺が見えてきたので、そろそろいいかなあと。
emo8889 Xeno: それはどんな内容なんですか?
pan Mizser: 元々モヴィエっていう動画配信サービスをやってるんです。
モヴィエ自体は、パソコン、ケータイ向けのサービスなのですが、
それをセカンドライフでも見れるようにしました。
ここにもプレーヤーがあるんですが、パソコン版モヴィエで動画をアップしてもらって、
MagSL Tokioにある無償プレーヤーを自身の土地に設定すると、
自分の土地で動画を見ることができます。
http://slurl.com/secondlife/Tokio/138/237/22
emo8889 Xeno: ではインワールドでの足湯までの活動の内容を教えてください。
pan Mizser: 足湯ぐらいしか活動をしてないので、活動というのはあまりないです。
具体的に言うと、2/16にpan Mizserが誕生して、それからNAGAYAの温泉に入り浸る
そして友達ができ、日々遊ぶ中、2/18kebukuro足湯建設開始。
「温泉はホスト側も同じ視線で話が出来る」
emo8889 Xeno: では何故足湯を始めようと思ったのですか?
http://slurl.com/secondlife/Ikebukuro/162/113/22
pan Mizser: SL始めた時は右も左もよくわからず、
日本人の友達を作って、色々探検出来ればと思ってNAGAYAの温泉に入り浸っていたんですけど、
次第に自分もこういう場所を作れたらなぁ、と思ったのがキッカケです。
その時はコミュニティースペースと言えば、
「カフェ」が多かったのですが、店員、客というのに完全に別れてしまうので、
ホスト側も同じ視線で話が出来る「温泉」というのは、コミュニティースペースとして良いなぁと。
自分がいてもいなくても、「場」として誰でも楽しめますからね。
温泉の持つ開放的でリラックス出来る雰囲気で話も弾みやすいし
混浴という点も、密かにポイント高いですw
ただ、そういう温泉を作ろうと思って、ikebukuroに土地を借りたはいいんですが
温泉作りは結構大変そうなので、まず温泉建設の足掛かり、物作りの練習として、
とりあえず試しに作った足湯が、意外と人気でwいまに至りますw
温泉だと、服を脱ぐ、バスタオルに着替えるという行為が、女性にとって煩わしいところなのですが
足湯だと、着替える必要がなく、気軽に立ち寄れるというのがよかったと思います。

emo8889 Xeno: と言うことは、今後は本格的な温泉も作るんですか?
pan Mizser: 今いるこの雪国温泉という所が、本格的な温泉予定地で延々と建設中です。
一人で作ってるのでなかなか進まなくて、放置状態です。

emo8889 Xeno: 試しの製作でまさかこんな名スポットになったって凄いですよね。
pan Mizser: 理由は何点かあると思うのですが、1つは場所がよかった。
ikebukuroっていうマグスルでも初期SIMの一つで、古参の人も多くて、
場所も中心の広場に隣接してるので、来てもらいやすかった。
あと向かいにaCafeさんがありましたが、そこは前から人が沢山いて、
窓の外を見ると足湯の湯気が立ち上ってる、それで「何だろう、いってみよう」と。
人がいると、人が集まるので、それの良い連鎖が出来てたというのもあると思いますし、
フラッとよれて、話を立ち聞き出来て興味がなかったらすぐ去れる。
そういう気軽さも良かったのではと思います。
特に初期の頃は、主に僕一人でやってて、今思えば怒られそうな事も良くやってたので、
楽しんでもらえた人が、人を呼んだりとかありました。
emo8889 Xeno:逆に人が集まると、色々エピソードとかありそうですよね。
pan Mizser: 今では考えられないのですが、足湯を始めた頃は、基本僕が一人でやってて、
かなりいい加減な為、銃の話から、銃の試し撃ち、的として巨大怪獣の出現、
B29出動の末、空爆戦と発展してヒヤヒヤしたことはありますw
足湯でゲリラダンスパーティーとか、よくやってましたね。
足湯前のマグスルの土地ではエナジー98のラジオが流れてて
誰かが踊りだしたら、みんなが、ダンスパッドや、照明を出してきて
朝までダンス大会になったり、とかはよくありましたw
少し前だと、足湯カーでマグスル1周とか、結構、突発的イベントは良くやってますw
emo8889 Xeno: 楽しそうですねー。
pan Mizser: SLのブログとかで足湯の話題を見かけると嬉しいですね。
ミーハーなので、雑誌とかに載るのも好きだったりしますw
雑誌は、何冊か掲載して貰えました。
正直雑誌の反響というのはあまり感じないですが、
雑誌にでてたねー、って話のネタにはなりますねぇ。
emo8889 Xeno: なるほど、ではそんなPanさんにとって足湯の存在とは?
pan Mizser: 足湯は、私のSLの中でのライフワークみたいなもんですかね。
最初は個人的に純粋に楽しんでたのが、人も多くなり、
周りからの認知も変わっていくので、そういう変化も楽しみながら、足湯を良くしていきたいです。
正直、何度かSL自体から自然と去ろうかと思った時期もありましたが、
足湯が好きな人がいるかぎり、続けて行きたいです。
emo8889 Xeno: ではSLの存在とは?
pan Mizser: SLは、純粋に一プレーヤーとして、楽しめたらと思ってます。
会社でやりだしてる企画もあるので、仕事でも使うようになりましたが、
面白い所があればいって楽しんだり、足湯で話したり。
SLの中のコミュニケーションも、全く知らない人との出会いだけでなくて
リアルで知ってる人とのコミュニケーションツールにもなってるので、
ある意味日常の一部になってきてるように思います。
「MASTERも含めて楽しめるのが一番です」
emo8889 Xeno: SLは色んな意味で魅力のあるツールですよね。
pan Mizser: うんうん、魅力はやはり可能性だと思います。
人によっては、コミュニケーションであったり、ビジネスであったり。
コミュニケーションも、最近ヴォイスチャットを試して遊んだりしてるんですが
講演会もより簡単に出来たりして、更に漫才が出来たりで、
そういう色んな事が出来る可能性が魅力です。
emo8889 Xeno: 今後はどのような活動を考えていますか?
pan Mizser: 足湯自体の活動は、そもそも、まったりスペースが売りなので、
イベントなどは特に考えてないのですが、常に人がいて、
安心出来る場所にしたいなぁと思っています。
インしたら真っ先に行く場所、ちょっと人寂しいときに、気軽にこれる場所、
個人的には足湯はSL日本人コミュニティースペースとして、
一つの良いモデルができればと考えてます。
それと確かに、足湯を創立したのは僕ですが、
ここまで発展出来たのは、MASTERの尽力が大きく
MASTERも含めて楽しめるのが一番です。
emo8889 Xeno: では最後に読者の方にメッセージをお願いします。
pan Mizser: 人並みですが、SLにはビジネスユースも含め、様々な可能性があるので、
それぞれの考えで、SLを楽しんでもらえればと思います!
emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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Panさんの周りにはいつも人が沢山いますし、
足湯スポットにはマスターと呼ばれる人が、初心者のお世話をしていたりして
色んな仕組みを見ると、Panさんの人望は本当に厚いんだな、と伺い知る事ができます。
ただその裏で足湯がヒットした理由もしっかり分析されており、
SLのコミュニティースポットのあり方に対して一石を投じたと言っても良いでしょう。
SLの醍醐味はコミュニティーです、これからSLを始める方、そして初心者の方は
そのコミュニティー参加の第一歩として足湯に訪れてみてはどうでしょうか!