少し前にKABUKIのムービーの号外を掲載しました。
素晴らしい内容、品質のムービーだったんですが、
実のそのムービーの最後のクレジットロールに、今回のサプライズのヒントが隠されていた事はご存じですか?
http://backandforth.yu-yake.com/movie.html
以前も記事にさせて頂いたように、KABUKI SIMはクリエイティブに溢れた世界で、
コンテンツレベルとしても非常に高いレベルにあります。
そして今回は号外としてそのKABUKI創始者のNOMURA Millandさんより、
サプライズ発表を頂きました!
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emo8889 Xeno: まず今回サプライズという事ですが、発表をお願いします!
NOMURA Milland: はい。今回、セカンドライフを始めとする、
サイバースペースに特化した制作会社として、株式会社EXP(http://exp-secondlife.jp/
)をスタートします。
http://slurl.com/secondlife/Cyber%20Adventure/90/92/39
制作全般からプランニングまで総合的にやらせていただき、
企業がセカンドライフへ参入する際のコンサルティングが業務内容となります。
emo8889 Xeno: KABUKIのクオリティが広がっていくんですね!
となると気になるのは製作メンバーですが。
NOMURA Milland: 現在、約10名がすでに在籍しています。
Ewan Malle,poidowl Poikolainen,Terrace Orman,Hern Worsley,Wewi Yin,BettiePage Voyager,uRieL Soothsayer,
Manji Nishizawa,SAZAE Yoshikawa ,shizuna Jeffries ,Kabuki Ewing,
Nemooon Saiman,shin Mathilde ,yutopian Burton,Rei Gully
が今の所、在籍している専属メンバーかな。もちろん自分自身もクリエイターとして参加します。
他にもDonmai FrederickさんやJune Dionさんを始めとする有力な方々に協力いただいています。
NOMURA Milland: はい、自分もそう思います。
実は僕は大胆なようで意外と慎重な面もあるんです。
今いるメンバーの構成に僕も自信が持てたので、法人化を決意しました。
このメンツなら、この戦いを乗り切れるぞと(笑)
3Dの世界でSIMを作ると言うのは並大抵の作業ではありません。
僕は、チームワークが一番大事だと思います。じゃないと量と質をキープしながら大きな事は出来ない。
だから僕はクリエイターのみなさんに感謝をしながら大切に付き合っていきたいと思ってますよ。
emo8889 Xeno: それも従来のKABUKIからのスタイルですね。
http://slurl.com/secondlife/KABUKI/128/128/0
NOMURA Milland: うん、そう思って貰えると嬉しいです。
emo8889 Xeno: ではEXPを立ち上げられたキッカケや理由等を教えてください。
NOMURA Milland: dai lageosさん
からお話を頂いたのが最初のきっかけです。
KABUKIを作った時の理由も、自分で面白いと思える場所がなかったので始めた、
というのが1つの理由ですが、今回も同じく企業SIM面白い物がないなら、
自分達で作っていってやろうというのが理由かもしれません。
あとはDaiさんを始めとするサイバーアドベンチャー株式会社(CEO大槻透世二氏)のみなさんと出会えた事でしょうか。
歌舞伎町のルノアールでお会いしたんですが(笑)、大変ご丁寧にお招き預かりましてまず感動しました。
お話を伺い目標とするところ・理念に大変共感できました。個人的にもウマがあいましたね(笑)
emo8889 Xeno: EXPの経営理念、経営信条は?
NOMURA Milland: セカンドライフをきっかけとして、
今まさにサイバースペースというものが大きく動き始めようとしています。
そのサイバースペースという流れの中で、常に最前線でクリエティブな制作を
チャレンジし続けていきたいと思っています。
そして、常に人の人の心の琴線に触れるようなモノを作っていきたい。
それが、面白いものでも情緒的なものでもアーティステックなものでも真面目なモノでも同じです。
流れについていくのではなく、自分達がその流れを作っていける一因になる事が出来れば幸いです。
emo8889 Xeno: ちなみに現在どのようなプロジェクトが?
NOMURA Milland: すでに打ち合わせは多数始まっています
どれも守秘義務があるので詳しく話せませんが、企業SIMは参入する際、今はほぼPR目的で入ってきますが、
そのPRの方法・表現の仕方のレベルを一気に引き上げたいですね。
まだまだ3D世界の特性を活かしたPRが出来ているところは少ないと思います。
そしてそれは、他業種からの参入ではなく、セカンドライフのヘビーユーザーとして、
キャリアを始めた自分達にこそ出来ると思っています。
emo8889 Xeno: ヘビーユーザーとして出来る事とは?
NOMURA Milland: つまり、ユーザー視点でのクリエイティブが出来るということで、
体験(エクスペリエンス※社名の由来)を伴った制作・コンサルティングが出来るということですね。
この点はみなさんが思っている以上に大きい点だと自分は思っています。
作っている物を見れば「この人はセカンドライフで遊んでいる人かどうか」というのはすぐ見抜けます。
つまり、作り手の愛着や思いがモノに伝わるんです。
今までと同じようにワクワクドキドキ・人の心に届くような企業SIMを作っていきたいです。
emoさん、企業SIM行って面白いと思った事ありますか?
emo8889 Xeno: 広告ばかりでつまらないですね。
NOMURA Milland: 広告であってもいいんですよ。広告も社会をキャンパスとしたクリエイティブなことです。
ただそれがあまりにも、一歩通行でつまり「コミュニケーション不足」に陥ってると思うんです。
ユーザーとのコミュニケーションが取れていない、この点においては、
もっともっと現実世界の広告を見習うなり提携するなりして、引き上げなくてはいけない。
現実世界の方がまだまだよっぽど凄い事をやってる状態です。
これは難しい課題ですが、そこに常にチャレンジし続けていきたいと思っています。
「EXPの強みはクオリティ・セカンドライフを
真に理解したプランニング・スピード」
emo8889 Xeno: そんなEXPの強みを教えてください。
NOMURA Milland: クオリティ・セカンドライフを真に理解したプランニング・スピードですかね。
まず、ハイクオリティなものを必ず提供することを目標とします。そして、それを納品するスピード。
今は、どこの業界も様子見の横並びですが、その中でもそろそろ先行有名企業が参入を始めてきています。
もしくは水面下で準備を始めています。
なので、思いついたときから参入までのスピードは重要なポイントになっています。
ハイクオリティを維持したまま、制作スピードが早いという事は
KABUKIという密度の高いコンテンツを、SIM単位で実践してきた体験がベースとなっていて、
私達はその点においてかなりのアドバンテージを持っていると思っています。
またそれらの体験をベースに一部システム化することによって更なる効率化を図っています。
あとは、先ほど話した通り、僕達はクリエイターでもありユーザーでもあるので
セカンドライフをしっかりと理解した上でのお手伝いが出来るという事ですね。これが一番大きいよね、やっぱ。
emo8889 Xeno: この参入企業が乱立するなかEXPの自信はありますか?
NOMURA Milland: 自信というと難しいですが、当然なければ法人化はしていません。
ただ冷静に現状を分析するなら、今この世界はまだまだ狭く競合といえるほどの他社は存在していません。
これからだと思っています。
ただ、本来クリエイティブな事ってのは競争するようなもんじゃないんですね。
お互いが刺激あうような良い意味での競争であれば作品に良い影響が出ますが、
そうではない競争はクリエイティブな現場からは遠ざけるべきだと思います。
だから、あくまでも僕達は制作がメインなので、自分達の表現を追及していきたいと思っています。
ただ、会社としてやる以上、他社との競争原理は働きます。
最後に勝つのは良いコンテンツを生み出せる所と、コンテンツホルダーになっていくと思います。
当たり前ではありますが、それに尽きると思います。良いモノを作り続ければ必ず評価される、
というのが僕がKABUKI作成で得た経験則です。
私達は、居住区ではないKABUKIを始めとするユーザー参加型のエンターテイメントコンテンツも、
同時に作り出し保有していこうと思っていますよ。
emo8889 Xeno: そうして法人を立ち上げるほどSLは可能性のある世界でしょうか?
仮想世界の可能性は大いにあると思いますが、それがSLなのかどうかは議論されていますよね。
NOMURA Milland: 僕もそういう意味で「セカンドライフ」ではなく
「セカンドライフをはじめとするサイバースペース」と表現しています。
MagSLのNeko Linkさんも
インタビューで他の仮想空間へ参入にも言及していましたね。
emo8889 Xeno: うん、そのように仰ってました。
NOMURA Milland:これからはですね、「マルチバース」と言いまして
仮想空間があちこちに乱立する状態に入っていくと思います。
これは何年も前からVRやサイバースペースの研究世界では予告されていた事で、やっと時代が追いついたんです。
更に先を言うとその乱立する仮想空間間が今度はつながり始めていくという研究結果もでています。
おそらくそうなるでしょうね。
たとえばSBI等はその乱立する、仮想空間間をつなぐ金融システムの構築に、チャレンジしようとしています。
ですから、自分もセカンドライフを含めた、仮想空間全体の制作会社として考えていますよ。
emo8889 Xeno: 全てが市場なんですね。
NOMURA Milland:ただ、個人的にはセカンドライフがしばらくは圧勝だと思います。
資本力もそうですが、なによりリンデンのコンセプト・思想・行動力が素晴らしいと思いますので、
他の追随を許さないで、しばらくはマルチバースの中で主流となって独走すると予想しています。
何にせよ、セカンドライフ以外の、仮想空間が乱立する事は僕達にとって良い事です。
その分市場が拡大するんですから(笑)
emo8889 Xeno: そんなSLに企業がどのような意識を持って参入していけば良いと思いますか?
NOMURA Milland: この世界は誰でもモノが作れる総クリエイターのような世界でもあります。
そういう中で企業が参入するんですから「いいモノ」を作る事を
しっかりと我々みたいな制作に要求して欲しい。そして、そしてそれをきちんと評価できる目を持って欲しい。
自社でムリなら代理店にお願いしてください。良い物を作っても反応がないと悲しいから(笑)
残念ながら、現状では企業SIMのクオリティの低さに、ユーザーのブログ等では
失笑が漏れるようなケースが少なくありません。
これは逆に言えば、それだけユーザーは期待した目で見ているという事で、
つまり、「あの企業が参入するんだから、どんなものを一体作って来るんだろう!?」みたいな。
その期待に答えられるような参入が出来れば、
それはお金に換えられないほどの価値を持つ事になると思います。
emo8889 Xeno: そんなEXPにとって先に製作したKABUKI SIMはどうなって行くんですか?
NOMURA Milland: KABUKIはEXPが保有するコンテンツの1つとなります。
その母体であるEXPは法人化しますが、KABUKIが持つコンセプトは変わりません。
これまでのコンセプトを元に、今のままの雰囲気を保ったまま更なる拡大・ブラッシュアップしていこうと思います。
企業色が溢れるような事はさせません。ここは今のビジターの方達の憩いの場所でもありますから。

emo8889 Xeno: KABUKIの拡大?
NOMURA Milland: あ、それについては秘密にしておきましょうw
emo8889 Xeno: 今後のプレスリリースは予定していますか?
NOMURA Milland: まず、VR(バーチャルリアリティ)の第一人者である、
大槻さんがCEOを勤める、株式会社サイバーアドベンチャー(http://www.cyber-adventure.com/
)と
業務提携を発表するプレスリリースを行うことになると思います。
その後もいくつかプレスを予定していますが、守秘義務があるので、発表を楽しみにお待ちください。
「一緒に楽しみながら妥協無く作り上げていきましょう」
emo8889 Xeno: では読者の方へのメッセージお願いします。
NOMURA Milland: EXPでは若干名ではありますが、クリエイターを募集しています。
主に建築に興味があるビルダーは需要が高いかもしれません。
あと、EXPの特徴としてクリエイターのみなさんの立場をきちんと保護しつつ、評価する体制を整えています。
本来、人との付き合いって面倒臭いもんなんですよ(笑)
そういうのはEXPの他部門できっちりと対応しますので、
クリエイターのみなさんは自分の作品だけに集中しやすい環境を作ろうと思っています。
emo8889 Xeno: といいますと?
NOMURA Milland: クリエイターとしてのEXPへの関わり方は複数用意されていて、
メインでがっちりいくもよし、登録制のように自分の能力がマッチするものだけ希望するもよし。
RLで本業を持たれている方は、ゆっくりリラックスする為に、SLをやっているという人も沢山いると思います。
そういう方々のセカンドライフに支障がないように、お付き合いしていきたいと思っていますので、
興味がある方は、遠慮なくインワールドで声をかけていただくか、メールをください。
チーム単位での参加・取引も歓迎です。やる気がある方にはどんどんチャンスを与えますし、
経験が浅い方にはスキルアップのための養成コースも用意する予定です。
emo8889 Xeno: 養成コースってどういった感じなんですか?
NOMURA Milland: まだ詳しくは決めていないんですけども、
イメージとしては、どの作業もある程度システム化することが出来る部分が必ずあるんです。
本来なら、時間をかけて試行錯誤しながら学んでいく部分を、
私達の経験を元に、現場でそのエッセンスを教えながら、
どんどん経験を積んで体で覚えていくような感じですかね。
emo8889 Xeno: なるほど。
NOMURA Milland: 仕事となると、自分の興味と合わない事も出てくると思いますが、
今まさに動き出し始めたこの「サイバースペース」という化け物みたいな存在と、
最前線で関わり続けていくことが出来るというのは、大変にハッピーな事だと思います。
今この時期に、SLに関わる事が出来たみんな全員、凄くラッキーな事なんです。
日本だけで数千人しかいない。宝くじに当たったようなもん(笑)
みなさん一緒に楽しみながら妥協無く作り上げていきましょう。
emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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NOMURAさんのKABUKIと言えば夜の街というコンセプトとして、名が知れ渡ってますが
あくまでそれは1つのコンセプトで、ビルドのハイクオリティはもちろんの事、
コンテンツの内容も、実に新しい試みが非常に行われており、
新しい手法とアイデアでSLの可能性を開拓し続けたSIMでもあります。
そのクオリティレベルで、今後参入してくる企業がさまざまなPR活動出来るとなると、
我々一般ユーザーがもっとSLを楽しめる世界になるという事です。
そんな世界を作り上げるEXP は今後目を話せない存在です、是非今後の活動をチェックしましょう!