Ajika Laszloさん

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SLといえば着せ替えゲーム的な内容も持っていますが、一番重要なのはスキンじゃないでしょうか。
アバター肌色を含むの質感全てをコントロールする重要な部品です。


そんなスキン探しですが、男性用となるかなり真剣に世界中を探さないと、
良質なスキンはなかなかめぐり合えないものです。
と思いきや、日本に世界トップクラスの男性用スキンを作られてる方がいらっしゃいました。


そのお店はMagSL Babaにあり、みなさんも目にした事があるんじゃないでしょうか。
本日はそのスキンショップ「HYDRO」のオーナー、Ajika Laszloさんにお話をお伺いしました。

http://hydro.xrea.jp/wordpress/
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emo8889 Xeno: では最初にSL始めたきっかけをお願いします。


Ajika Laszlo: セカンドライフを知ったのは4gamerというサイトで名前が出たのが最初で、
ほぼ全てをユーザーが作れるという事に惹かれて始めました。


私が始めたのは11月半ばだったので、まだ日本人SIMというものはほとんどなく、
桃源郷を中心に日本コミュニティが周っていたので、
小さいながらも言葉の通じない世界で皆楽しくやっているんだなと感心しました。


emo8889 Xeno: それからはどんな活動を?


Ajika Laszlo: 12月ぐらいまでは桃源郷でホームレス状態な生活を・・・。
その時、MagSLの第一番目のKalen SIMが出来たので、そこに土地を借りてスキンの制作を始めました。
それから2月にMagSL tokyo1への移転にあわせてお店を始めました。
で、今まで制作を続けて一直線です。



http://slurl.com/secondlife/Baba/115/95/22

emo8889 Xeno: ではそのお店のご紹介をお願いします。


Ajika Laszlo: お店の名前はHYDROといいます。
コンセプトは上品で綺麗なスキンを提供することで、手書きのよさを生かした作品を目指しています。



emo8889 Xeno: 手書きの良さといいますと?


Ajika Laszlo: 手書きスキンは思い通りに作ることができますが非常に時間がかかります。
写真スキンはリアルである以上、ある程度生理的に気になる部分が現れる事と、
バリエーションを作るのが少し困難ということがあります。


時間がかかるということを気にしなければ、写真に近いリアルさに近づけることは十分に可能だと考えていますし
当然すべて把握して制作することで、お客さんのちょっとした要望に対しても
柔軟に対応することが出来ます。



「すべて理解して、ベストを尽くす」

emo8889 Xeno: HYDROならではのコダワリを教えてください。


Ajika Laszlo: まずは買う人に好かれるスキンにしたいということです。
例えば男性に好かれる男性スキン、女性に好かれる女性スキンというのが大前提です。。
男性の理想の女性は、女性にとってはあまり好ましくないものだったりしますし、
逆もまた同じようなことが言えると思います。
だからこそ、それぞれの性の気持ちになって作ることが大事だと思って製作しています。


emo8889 Xeno: 確かにおっしゃる通りですね。


Ajika Laszlo: 現在は女性スキンを作っていますが、私はリアルは男性ですから
女性の化粧は分かりませんよねまず・・・。
ということで化粧の勉強をしています。


適当な想像や写真の模写で作れば、女性の分かる人には分かってしまう。
「あ、これ作った人きっと男だね(笑)」
それは悔しい。


あとで当然後悔もするのはわかっていますから
すべて理解して、ベストを尽くす。それを目指しています。
出来なくても努力が大事・・かな。これはスキンに限ったことではないですけどね。


emo8889 Xeno: そもそもスキンショップを始めたきっかけは?


Ajika Laszlo: 元々男性スキンが日本コミュニティ内に無かったんですよ。
当然海外には沢山ありましたが。
同時期に始めていた友達が、色々物を作って売り始めていく中で、
自分の特技を生かせるとしたらなんだろう?と考えて、
残っていたのが男性スキンだったんです。


実際男性の商品は今でも足りているとは思えませんが、
あの当時は皆「男になっても着るものが無い!」といって、
女性アバターをしていたような気がしますね。


emo8889 Xeno: でもスキン作りって凄く大変だと伺ったんですが。


Ajika Laszlo: 私みたいに仕事が遅かったり執着したりすると、
大変になってしまうと思います・・・。
今製作中のスキンも3,4ヶ月作っているような・・・。


emo8889 Xeno: 凄い時間!!


Ajika Laszlo: 元々ターゲットが海外なんですよ。
海外は既に優秀なブランドのスキンが沢山ありますから、
数週間やそこらで作ったスキンをリリースしたところで、きっと話題にもならないでしょう。
日本がターゲットならまだ製作者が少ない分、取り上げられるかもしれませんが・・・。


「SLは世界と日本を分けて考える必要がない」

emo8889 Xeno: スキンに関しては世界と日本で大きな開きがあるんですか?


Ajika Laszlo: 私は別に世界と日本を分けて考える必要がないな、と思っているだけなんですね。
現実世界だとどうしてもその思考は働きますが、ここには幸せな事に国境はないので。
みんなに見てもらいたい!ということで海外の方にウケるものを作ったということです。


世界と日本の開きに関して言えば、当然日本のほうが送れてスタートしたわけですから
海外の方がが進んでいます。


emo8889 Xeno: では実際スキンを作られる時はどんな工程を?


Ajika Laszlo: ひたすらドローツールで模写、描写としか・・・。
顔やって、飽きたら体やって、足やって、顔やって・・ループです。
完全に予定が無いので時間がかかります。


ただ、一定期間目を離して脳から忘れることで、
新しい気持ちでパーツを眺めることが出来るので、意外と時間を置くことは重要なんですよ。
物作りで主観的になってしまうと、簡単な事さえ見失ってしまう事は良くあります。


emo8889 Xeno: そういったスキン作りのコツは他にもありそうですね。


Ajika Laszlo: まずは手を抜かないこと。
あとは例えば自分のスキンの売りであるポイントを作る事。
人って平均的な物を作ると、惹きつけられないんですよ。
化粧が凄い綺麗だったりヒゲがカッコ良かったりしたら「すごい!欲しいっ」て思ったりします。


別にスキンじゃなくても、そういう特別な部分って惹かれるものなんです。
ゲームでオールラウンダーなキャラが、最終的になんとなくとりえなくて弱い感じです!


emo8889 Xeno: スキンにも個性ですね。


Ajika Laszlo: 体ほとんど描いてなかったとしても、
顔が異常に可愛いと売れるんじゃないでしょうか・・・。
長所が短所を打ち消すということですね。保障はできかねますがw


emo8889 Xeno: SLのスキン作りってAjikaさんにとって何ですか?


Ajika Laszlo: スキルアップの手段です。
極端に言えば写真使ってスキン作ることも出来ました。
でも、それをしなかったのは、私の描く技術を上げる為というのが、大前提だったからです。

私はまだ学生ですが、絵画が授業の学校なので・・・。
将来的にもそういった方向を目指したいとも思っています。


あとまあ・・自分の取ったわけでもない写真を無断で使って、
スキン作るわけにもいかないですしね。
そもそも白人美女の知り合いなんていません。誰か紹介してください!


emo8889 Xeno: www

今後どのような活動を計画されていますか?


Ajika Laszlo: メインランドに本店を移転する事、かな。
これは女性スキンの発売と同時にします。
その後の予定は未定です。スキン制作はSLでの職業ですが、
リアルでの仕事ではないので、やりたい時だけ、やりたいだけやります。
ゆえに予定立てません。守れませんどうせ。


emo8889 Xeno: 今の女性スキンはまだ未発売なんですね。


Ajika Laszlo: まだです。そろそろ完成にこぎつけるかなといったところです。
ただSLの新しい機能で光源の大幅な修正が入るので、
看板を作るのをその後にした方が、クレームにならないかな?と少し懸念していて、
それを言い訳にまたゆっくり作業をしてしまうわけです。
まったくなんということでしょうね!


emo8889 Xeno: クレームとかあるんですか?


Ajika Laszlo: 沢山ありますよ。文句や要望、質問も含めてクレームと言いましたが、
出来る限りお客さんに対して混乱を招くようなことは避けたいです。
ほぼ毎日IMが来ますが、すべて対応します。


99%海外の方なんですけど、「息子が勝手にパソコン操作してあなたのスキン買っちゃった!」とか、
「あなたのスキンにほれ込んだので、
あるアメリカンコミックヒーローみたいなスキンに調整してください!」とか・・w
一番多いのはスキンのつもりでシェイプ買う方ですが。


emo8889 Xeno: 単価が高いからか、壮絶な世界なんですね。。。


Ajika Laszlo: 超怒ってる人時々いますよ。
「スキンの看板を見て買ったのに、肌が思ったより黒くない!?ああ?!
でてこい!おい!ファック!リンデンに通報すっぞ!こら!詐欺師!金返せ!」って言われました。
デモを必ず試すことと返金は受けられないことを大きく書いているつもりなのですが・・・。


emo8889 Xeno: そんなの連発だったらスキン作り挫折しそうになりません?


Ajika Laszlo: それが残念ながらないんです。おかしい!
これだけ飽き性の私が飽きないのはおかしい!
実は持続力ないんです。。


「SLはやっぱり世界があるということを実感出来る」

emo8889 Xeno: ということはスキン作りがよっぽど楽しい?


Ajika Laszlo: それはもちろん。私がSLで唯一胸を張って言える仕事です。
スキンを作るだけじゃなくて、クレームも含めたお客さんとの会話で、
強制的に英語の世界に引きずりこまれる感じが、何ともいえない新しい感覚なんですよ。




emo8889 Xeno: そんなAjikaさんにとってSLの面白さとは?


Ajika Laszlo: やっぱり世界があるということを実感出来る事です。
スキンを買ってもらうことも、話すことも、感動を共有することも、言語が違うことも、
日常生活だとあって当然だった事が、ここにきて何故か新鮮に思えるのは、
その良さを忘れてるからだと思うんですよ。


みんなが新たな気持ちで、セカンドライフという新しい世界にやってきて、
だからこそ新しい発見があって、またそれが1st Lifeに還元されて生きてくると。
この経験だけは売り物にならない貴重なものです。


・・・うわあ美化しすぎてキモイなぁw


emo8889 Xeno: では最後に読者の方へメッセージをお願いします。


Ajika Laszlo: 楽しいことを好きなだけやってください。異国文化を知るも、
ファッションを極めるもお金を稼ぐも、すべてがあなたの自由です。
スキンは別にうちの買わなくてもいいです。好きなの買ってください。
でもこっちからHYDROを好きにさせますから!


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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日本人であっても島国の世界ではない、だからこそ世界とシームレスにつながっているという
SLの利点をAjikaさんはしっかり理解し、そしてこの世界を楽しまれてらっしゃいます。
その前提があるからHYDROのスキンは高品質で、素晴らしいものになっているんじゃないでしょうか。


そしてスキンという商品分類は一般的に単価が高く、作る方も、買う方もとても真剣で、
SLの中でも、対顧客という意味では非常にリアリティのある世界で、
そんな世界でもAjikaさんはトップクリエイターとして活躍されているのです。


HYDROにはDEMOもありますので、是非みなさんもその品質を体験してみてはいかがでしょうか!