家作りって本当に大変で、家具を置く段階になるとプリム制限で満足したものを置く事ができない。
そんな時に見つけたのが「-U5P-Furniture」というお店で

全ての家具が5プリム以下なんですが、テクスチャや造形の表現力を駆使して全然安っぽくないんです。



http://slurl.com/secondlife/Ikebukuro/88/106/22


家具を買うときに必ず目を通してた店なんですが、
そのオーナーがCNETの建物を造られたというからには取材しないわけにはいきません。
本日はその「-U5P-Furniture」のオーナーdai Lageosさんにお話をお伺いしました。
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emo8889 Xeno: まず最初にSL始めたきっかけをお願いします。


dai Lageos: 知り合いの友達がデジタルハリウッドでセミナーとかやってる人で、
その人から『面白い物があるんだ』と教えて貰いました。
それまではオンラインゲームなんかもやった事がなくて、アナログな人間だったので、
操作方法も分からずに「なんだこれー」と思いましたね。


実際仕事の合間にちょこちょこいじってるくらいの事だったんですが、
物の作り方がある程度分かる様になってきたら、一気に引きずり込まれましたw


emo8889 Xeno: 始めてから今までの活動を。


dai Lageos: しばらくはSandboxでせこせこ物を作ってたんですが、
ならず者によく撃たれたりオリに入れられたりして、「こんな状況で物作れるか!」と今の土地をレンタルしました。
レンタルして集中してモノ作れる様になったら色々作ってモノ売りたいなーと欲が出てきた時に、
ちょうどMagSLさんがKalenのレンタルを始めたのを見つけました。
「これはー!」と思って申し込んだら、既に一杯だったんで、Halca(現Ikebukuro)がレンタル開始になった直後、
Nekoさんにストーカーの様にIMして土地を借りました。


「5プリム以下がコンセプト」

emo8889 Xeno: そこから何故家具屋を始めたんですか?


dai Lageos: 家具屋さんをやろうと思ったのは、何かのお店を出したいけどスキルのない自分が
スクリプトなんていう恐ろしい物に手を出さずに済んで、
しかも他にやっている人が少なく割と簡単に出来そうという、
非常にいただけない消去法で決定しましたw


emo8889 Xeno: あははははw


dai Lageos: で、丁度その頃にこの家を造ってたんですが、

まだその頃プリムを節約して物を作るという知恵がなく、
1/3程作った所でプリム制限にひっかかってしまったんです。

こんなにプリムを消費して物を作っちゃいかんという訳で
「前述の不純な動機w」に「低プリム制作する訓練」も兼ねて5プリム以下がコンセプトの家具屋をオープンしました。

どーも、すいません。。。


emo8889 Xeno: で、家具作ってみてどうですか?


dai Lageos: 実際作ってみると家具って思っていた何倍も難しくて、
今も四苦八苦しながら作ってますが・・w
ただ低プリムで物を作る作業はホントやって良かったと思います。
ありとあらゆる場面で重宝します、SLのモノ作りの基本でした。


emo8889 Xeno: 自宅も素晴らしいですが、インテリアセンスも含めこの技術というのは、何かで学ばれたんですか?


dai Lageos: リアルではイラストレータをしていますが
3Dは六角大王くらいしか触った事がなかったし、
フォトショップも初心者に毛が生えた位しか触った事がなかったので、毎日必死で憶えましたw
逆に、僕みたいな素人でも3Dでこれくらいの物は作れるんだと
SLのインターフェイスに驚愕しましたw


emo8889 Xeno: お店の名前の由来を教えてください。


dai Lageos: お店の名前は「-U5P-Furniture」です。
ただほとんどの人が「-USE- Furniture」と思ってるみたいで、
今までほぼ100%間違われていますw
Under 5 Prim Furnitureの略なんですがこっそりUSEに改名しようかと本気で考えていますw




emo8889 Xeno: w


dai Lageos: コンセプトはモダンな家具作り。
余計な装飾はいらないっていうモダニズム精神と低プリム制作の食い合わせもいい、
なによりモダンな家具が好きなので今後もそんな方向で作っていきたいなーと思ってます。


今は『シンプルな家具』ですが『シンプルだけど洗練された家具』を制作出来る様になりたいです。
それにはセンスが必要だし難しい事なので、大きな壁にぶつかってる感じはしますが、
ここを越える事が出来れば凄いものが出来るハズなので、今はとにかくあがいてますw


emo8889 Xeno: その家具の中で一品なにか紹介していただけますでしょうか。


dai Lageos: 今座ってるのがソファーが最新作です^^




5プリムで3人がけのソファーはなかなかないんじゃないかと思ってます^^
ソファー自体が2プリム、3ポーズ付きなのでお得ですw


emo8889 Xeno: プリム数減らすの徹底してますね。


dai Lageos: でも他の家具にも言えるんですが、5プリムだからって軽い物に見えちゃダメだなと思ってます。
テクスチャも下手なりによく見える様に必死に加工していますw
だいぶアナログですがw工務店で木材買って来てスキャニングしたり
一応テクスチャも自前がモットーでやっています。


emo8889 Xeno: 凄い情熱!


dai Lageos: さっきも言いましたがフォトショはホント素人クラスなんで。
これはもうアナログで対抗するしかないとw


「色んな変化に対応出来るよう作った」

emo8889 Xeno: ではCNETの建物について教えてください。


dai Lageos: 家具屋さんを始めて幾らか作ってる時ですが、
SLを紹介してくれた人がCNETで連載物を書いていて『CNETの建物作らないか?』と誘ってくれたんです。
それでCNETJapanの建物も制作させてもらいました。


emo8889 Xeno: なるほど。


dai Lageos: 向こうの建物はまだ建造中ですが^^;
手前の建物は地下のカンファレンスルームと地上のミーティングルームで出来ています。



http://slurl.com/secondlife/hachiko/118/59/31


emo8889 Xeno: 素晴らしいですね。ここは設計から全てひとりで?


dai Lageos: はい、死ぬかと思いましたw
CNETの執筆者とコンテンツの話し合いはしてますが制作は僕一人でやっています。
Hachiko SIMはボリュームがどのくらいになるのか等、分からない事が多い中スタートしたSIMなので
建物の拡張性に優れていて、色んな変化に対応出来るよう作ることがまず求められていたんです。
だから外観は正直お任せだったんで、
ビジュアル的なコンセプトってあんまりなくて、僕の好きな様に制作しましたw


emo8889 Xeno: なるほど。


dai Lageos: でも、思ってたのが高層ビルとか上に高くなるSIMは多いけど、
下に掘ってあるSIMはあんまり見ないから
地下のあるSIMはおもしろいなーと思ってこんな形になりました。


emo8889 Xeno: 何か苦労した点などありますか?


dai Lageos: うーん、とにかく全部初めての経験だったので
土地を平坦にする方法から何からかにから全て苦労しました;;
制作の時間もなくて10日くらいでオープンまでこぎつけないと行けなくて
思い出すだけで吐きそうですw


emo8889 Xeno: 次にKABUKI店の製作ですね。


dai Lageos: KABUKI店のオープンはIKEBUKURO店を開店する時に、
モノを販売するノウハウを全く持たずに開店するという事もあり
流石に問題発生したらマズいと思いまして、
『3日間全商品無料、だけど不具合やアドバイスあったら教えて下さい』
というキャンペーンをうちました。


そこで色々な人からアドバイスや意見、感想を頂けたんですが、
その中でKABUKIオーナーのNOMURAさんから、色々アドバイスを貰った事がきっかけで知り合いになって
なんだかんだでKABUKIにお店を出す事が決定しました・・・。


emo8889 Xeno: ここも雰囲気ありますよね。



http://slurl.com/secondlife/KABUKI/175/34/28


dai Lageos: 入り口付近に小さく看板出してます。わかるかーって感じにw
IKEBUKUROよりも少しビジュアル的にこだわった商品を置いていて、売るよりも趣味に走ったというか
IKEBUKUROはこういうの欲しいかなーと相手を思う気持ちが少しあったんですが
こっちは完全に自分の欲しい物を作っておいてますw
ビジュアル的にこだわったというよりも趣味に走ったというべきなのかw


emo8889 Xeno: KABUKIは有名クリエイターばかりですよね。


dai Lageos: 初めてKABUKIへ行ってみてSIMの存在感や出店されている店舗の質の高さ、
個人のスキルの高さに衝撃を受けてすんごいヘコみましたw
僕は井の中の蛙でしたーーと。
でもおかげで制作に対する意識のレベルは跳ね上がりました。


「SLは設計士の醍醐味を味わえる贅沢な世界」

emo8889 Xeno: そんなdaiさんにとってSLってどんな存在ですか?


dai Lageos: えーと、例えば家具屋なら家具屋の醍醐味を
建築家なら建築家の醍醐味を味わえる贅沢な世界と言うか・・・。


例えばここのお店を作る時に、ここの廊下は光らせて入ってくる人の期待を高めつつ
曲がった所で広い空間があって「おぉー」と思わせてみたいな感じで作ったんですが、
おぉ、これはまさしく設計士の人が家を造る醍醐味を味わってるのでは!
とハっとして、鳥肌が立っちゃったんです。


リアルで建物の設計なんてこれっぽっちも出来ない男が
この世界で設計士の醍醐味を味わってる、なんて贅沢な世界なんだ。
それが僕のSLの存在です。


emo8889 Xeno: 凄く醍醐味を感じていますね。


dai Lageos: もちろんそれだけでなく色んな人と出会えたり話せたりそういう部分も面白いですが
なんかしらんがやるぞーっていう大学生の頃のテンションを取り戻しましたw
おかげでリアルでは仮想世界にハマったと、ちょっと引かれてます><


emo8889 Xeno: 次にお店のPRをお願いします。


dai Lageos: まずは新商品を出すスピードをあげたいと思います・・・。すいませんすいません。。。
低価格で低プリムな、家具と付き合いやすいお店を目指していますので
家具なんか自分で作れると言う前に、是非一度お立ち寄りください!


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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家具屋さんをやりつつ、CNETの建物を作る等、非常に多忙な毎日を過ごしておられるdaiさん。
自宅も非常にかっこよくて、そのセンスには本当に関心させられます。


daiさんの作品は家具が素晴らしいのはもちろん、
建物が持つ雰囲気の演出という部分を見事にクリアされていて重要な仕事を任されるのも納得です。


またNOMURAさんのインタビューでもありましたが、KABUKIと一体になったサプライズが近々迫っているようで
今後の活躍が非常に楽しみなクリエイターの1人でもあります。
家具自体も非常に低価格ですし、これから物作りをされるみなさんは是非daiさんのお店に行ってみてください。