私がSecond Lifeを始めて2/24で丁度1ヵ月になり、
色々な楽しみを見出してきました。
私とほぼスタート日が一緒の遊び人、Utamaro Seymourさんも例外ではありません。





そんなUtamaroさんにSecond Lifeの楽しみ方についてお話を伺いました。

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emo8889 Xeno: ではSecond LIfe内の活動内容をお願いします。


Utamaro Seymour: まだSecond LIfeに入って日も浅いので、とにかくいろんな場所に遊びに行ったり、
買い物をして楽しんだりってところですね。普通の消費者です(笑
とにかく今までのMMOとは全然勝手が違うので、最初は戸惑いました。


emo8889 Xeno:何に戸惑ったんですか?


Utamaro Seymour: 一番の違いはレベルもスキルも数値ではないところですね。
すべてリアルの経験が問われるところ(笑
服や髪型、体型ひとつにしてもリアルなセンスが問われますしね。


emo8889 Xeno: 今のSecond Lifeの楽しみ方は?


Utamaro Seymour: そうですね。今は自分の家作りになるのかな。
あとは男らしさの追求?みたいな。このアバターには自分の理想が詰まっています(苦笑
リアルでこういう男性になれたらいいな、みたいな。女性にモテたいとかではなく。


emo8889 Xeno: つまり文字通りのSecond Lifeなわけですね。


Utamaro Seymour: そういう意味でも今までのMMOとは違っています。
さまざまなネットゲームをプレイしてはいたんですが、
ネット上の自分とリアルでの自分はセパレートして考えていました。
でもSecondLifeではなんか、リアルとクロスする部分が非常に多くて、
一応意識して区別すべきとは考えてますけれど、今までの中で一番なんていうか
リアルとバーチャルが近づいている、そういう不思議な感覚です。


emo8889 Xeno: それがSLの醍醐味?


Utamaro Seymour: 全てではありませんが重要な楽しみ方のひとつといえるでしょうね。
今の日本のコミュニティでは、とかくビジネスやRMTの部分に注目が行きがちですけど
そういうのってこういういろいろな楽しみが根底にないと、そもそも成り立たないじゃないですか。


emo8889 Xeno: Second Lifeの全ての基本は人ですか?


Utamaro Seymour: 人ですね。人とのコミュニケーション。
これはSLに限らず全てのことにいえると思いますけど。


emo8889 Xeno: utamaroさんのお話ではSecond Lifeとリアルは非常に近い世界だと感じますが
それを実感するような出来事はありましたか?


Utamaro Seymour: それはもう、外国のコミュニティに行けば当たり前のように感じますね。
軽いダンスパーティからちょっとしたアバンチュールまで彼らはみんな本気で遊びます。
ネットとバーチャルが近いどころか一本線になっちゃってる人、かなりいるんですよ
私の話ではないのですが友人の女性アバターの方が、親しい間柄の外国の方に
そういうおさそいを受けたっていう話があって。
でまあ、彼女は当然断ったのですが、そのときの外国人はこういったそうなんです。
「SLのキミもリアルのキミなんだから、バーチャルででも愛したい」とね。


emo8889 Xeno: おー。それは日本人にない感覚ですよね。


Utamaro Seymour: そうですね。とても印象的な台詞です。


emo8889 Xeno: そうなると日本人がSLの世界に入り込めないって気もします。


Utamaro Seymour: いえ、入り込めないというよりは・・・
なんだろう、一歩外に出れば外国みたいな感覚でしょうから
SLで遊ぶことはたやすいでしょうけど、SL文化に溶け込むのはパワーがいりそうですね
自分の町内から外へ出れば、外人だらけ、とかだったらすこし遊びに行くにしても、ためらいがちになりません?


emo8889 Xeno: 日本人はとくに躊躇するでしょうね。


Utamaro Seymour: もちろん、私にもその傾向はあります。
現にこのOsakaSIMにこもりがちですし(笑
でもそこで完結してしまうのはもったいないなと思ってるので、
意識していろんな場所に行くようにしています。


emo8889 Xeno: utamaroさんは大人気の「Cafe lounge MAKUHARI BAYSIDE」を経営されていますよね
それもその一環ですか?






Utamaro Seymour: アレはそんな大げさなものではないです。
自分でも物が作れるならせっかくだからいろいろ遊ぼうと思って。
公共のサンドボックスでもいいんですが、 自分専用の砂場が欲しかったってのが最初かな。
あとやっぱ作ったらそこに残しておきたいモンですよ。いくら下手でも(笑
で、どうせ作るなら自分専用のうちじゃなくて、あそこは私と同じ時期にデビューした人がご近所さんだから
そういう人たち同士で情報交換できる場ができたらいいなと思って。
だからCofeにしました。


emo8889 Xeno: 実際Utamaroさんはどんな製作をされているのですか?


Utamaro Seymour: 今は自宅のみですね。でも案外プリム加工が思ったより難しくなかったので
2件目のお家を立てようと今思案中です。
で、家作りの参考になりそうな写真がのってる雑誌とかも買っちゃったり・・・w


emo8889 Xeno: それってもう仕事みたいですねw
それほど創作は楽しいですか?


Utamaro Seymour: ええ、積み木遊びっていうか
ちょっと高級なレゴブロックをいじるっていうかw
お家から、服から、着ぐるみまで作れちゃう、そんなゴブロックw


emo8889 Xeno: それをビジネスにつなげようと思ったりしないんですか?


Utamaro Seymour: 正直に言えばありました。
というかデビューした当時はそういう妄想もいっぱいしてましたね。
だけど、この世界は、前述したようにリアルのスキルが問われます。
それをイヤというほど思い知りました。3日ほどでw


emo8889 Xeno: わかりますw


Utamaro Seymour: もちろん、楽しむためでもありましたよ。
なので自分は、精一杯この世界を楽しみまくって、
運がよければほんのちょっとのお金を手に入れられればいいなって
そんな方向にシフトするようにしました。


emo8889 Xeno: ビジネスでなくても全然楽しんでいけるんですね。


Utamaro Seymour: そうです。銭の話だけの世界なんて、正直つまんないし。
でも、この世界はそういう夢もいっぱい見れる可能性があることは否定しませんけどね。
私も時々「こういう金儲けが・・・」と考えることはありますが
そーいうときはベテランさんのブログやプロの人たちの作品を見に行って
自ら冷や水ぶっかけられに行ってます(笑


emo8889 Xeno: 凄くレベルが高いとw


Utamaro Seymour: そうですね(笑
ただ、私を含めて物つくりをやろうとする人たちを否定するわけではないんです。
自分の想像が形になるのって物凄く楽しいですからね。
ただそれを銭につなげようとするなら、
それなりのリスクと時間をかけることを覚悟しましょうねって事です。
あと、センスを磨くこともw


emo8889 Xeno: 特に日本人は安くて良いものをだしますからね。


Utamaro Seymour: そうですね、B@RのJune Dionさんとか
アニメ製作のhiko ninoさんとか、とても尊敬してます。


emo8889 Xeno: 最後にこれからSLをやろうかと悩んでる人に
メッセージお願いします。


Utamaro Seymour: それをデビュー1ヶ月目の私に聞きますか(笑


emo8889 Xeno: もう結構楽しんだでしょうw


Utamaro Seymour: まあそうですけど(笑

Second Lifeは文字通り、自分の第2の人生を体験するもの・・・といえば大げさですが
リアルで外に遊びに出かけたり、人と出会ったりするように
Second Lifeで遊んでくださいね、ってことかな。上手に言えないけど・・・。
で、リアルでは味わえない楽しみがちょっとおまけについてます。


emo8889 Xeno: リアルでは味わえない楽しみって?


Utamaro Seymour: お家や服などといったものがほぼノーコストで作れる楽しみもありますし、
私のようにアバターをいじって遊ぶ楽しみ、
そういう時間と手間が惜しければそういうものを買い物する楽しみ、
いつでも思ったところにすぐテレポートできる楽しみ、空を飛ぶ楽しみ
えーときりがないや(笑


emo8889 Xeno: それ聞いたらプレイしたくなりますねw


Utamaro Seymour: あなたもそういう「おまけ」を十分楽しんでらっしゃるじゃないですか。ウフフフ


emo8889 Xeno: ありがとうございますw


Utamaro Seymour: あとこれもやっぱり銭の話になっちゃうんですが
今のSecond Lifeの取り上げられ方って、とかくビジネスの話しに行きがちですが
なぜそういうビジネスが成り立てる、夢が見れる場所なのか?という事をちょっと突っ込んで考えると
Second Lifeの楽しみがちょっと想像できるかもしれませんね。みたいな
上手に言えなくて申し訳ないですけど。




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消費者の視点でみたSecond Lifeを垣間見れるインタビューになった気がします。
今までのMMOとは違う性質、楽しみ方、そして世界観の中で
いかに楽しむ方法を教えて頂いたような内容で
これからSecond Lifeをプレイするか悩んでいる方や、
始めたばかりの方に非常に参考になるお話になりました。