真澄は、伊豆の別荘にマヤを呼び、紫織さんの状態を話す

マヤを愛しているが、男としての責任がある

 

彼女が元のようになるまでは、彼女を支えていくこと

結婚も必要であればする

 

マヤは、黙って話をきき「待ってます」と一言

 

待っていても、君を迎えに行けないかもしれない

それより、いい人を見つけて幸せになってほしいと

 

泣き崩れるかと思っていたマヤが、天女のような微笑みを浮かべ

伊豆を後にする

 

紅天女が一真に斧を向けられるシーンで

マヤはその時の微笑みを浮かべ

真澄は衝撃を受けて涙を流す

 

試演後、マヤが紅天女に選ばれた

 

結婚を条件に紫織は、精神科での治療をすすめ

正気を取り戻していく

 

真澄と婚約破棄するとすぐに

紫織は、精神科医と交際をはじめ半年後には結婚

急な展開で鷹宮は、大都への制裁をせず

 

水城が大都芸能の社長に就任

真澄は大都グループのCEOに就任

聖は、戸籍を復権して真澄の秘書になる

 

紫織の結婚の知らせを受け、真澄はマヤを再び伊豆に招待し

やっと結ばれた

 

そんなところから始まりますw

(都合がよすぎるw)

 

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「またパーティーですか」

うんざりした口調のマヤにフッと笑いを浮かべ

「いや、ただのデートだ」と言い切る真澄に

マヤは、もごもごと電話口で抗議するが

「たまには、仕事抜きでデートがしたい」

と言い切られ「うぅー」っとうなり声をあげる

 

スマホを左手に持ち替え、右手で机の上に置いた

小箱をいじりながら、その中にある指輪をながめ

 

あの子は、きっと「私なんか」と

すんなり受け入れてはくれないだろう

 

だが、もう待てない

 

パチンと音を立てて小箱を閉じると

「迎えをやるから、遅れるなよ。」

 

「真澄様、会長がお呼びとのことでございます」

聖からの声に

「ああ、わかった」と答え上着を着る

 

机の上の小箱に目をやる聖の微笑みに

少し照れながら「まぁ、あれだ

色々と心配をかけたが、、、決着をつける」

 

ポケットに小箱を入れ、笑いを堪え肩を震わせる聖の横を

足早に通り部屋を出る真澄に

「今回は、拗らせませぬように」と聖が声をかける

 

「心配無用だ、同じ轍は踏まん」

子供っぽい言い方に聖はついに笑い出した

 

あれは、半年ほど前

紅天女の試演直後

真澄の提案で劇団月がげは、事務所を立ち上げ

その業務の一部を大都芸能が請け負うことになった。

 

「引越し先なんだけど、私が内見に立ち会うわ

今日は、3軒案内することになるわね」

水城がワンボックスにマヤ、麗、さやかを乗せ

運転手に行き先を支持する

 

「あの、3人とも独り暮らしって、水城さん

さやかは、団長がいるからあれだけど、私と麗は一緒でも」

 

「ちょっと、なにいうのよ、団長って、そりゃ

あの、、でも、、、わたし、、麗とマヤと一緒がいい」

 

「麗は?麗は今まで通り私と一緒でいいわよね、ね、麗」

最後列のマヤっとさやかが騒ぎ出すと

 

前列に座る水城と麗は、顔を見合わた

 

「あんたたちねぇ、夕べも話しただろ?

それぞれが独り暮らしを始めて、自立していこうって

それで話はついたじゃないか、、あ、こら、マヤ!」

 

泣きべそをかくマヤに慌てる麗

やれやれっと車窓をみる水城

 

 

「そういえば、速水さんって今はどこにお住まいなんですか?」

さやかが水城に尋ねると

隣のマヤが「お屋敷を出て、ここ1年ホテル暮らしなの」っと答えた

 

「ふふーーん」麗とさやかが意味ありげに

マヤを横目で見て遊ぶ

 

「それじゃぁ、マヤだって独り暮らしの方がなにかといいんじゃないか

さやかと一緒じゃないか」

 

最後列2人が真っ赤になって俯く

 

 

内見の帰りに大都のビルの最上階にある真澄の部屋にマヤは呼ばれていた

 

ノックをして、好きな人の声が聞こえて

そっと扉を開けると

 

窓のそばの机でモニターを見ていた真澄と目が合う

 

目が合うだけでドキドキする

 

目線で「おいで」と言われたような気がして

近づくと、手を差し伸べてくれる

 

その手に触れるのが当然と思えるの

 

触れたとたん引き寄せられ、バランスを崩すと

いつの間にか彼の腕の中

 

「そろそろ、この距離に慣れてくれないか」

真っ赤になってる私の熱が感染したみたいに

彼が赤くなってる

 

彼の右手が優しく顎に触れて

上を見上げると、唇が近づいてくる

 

 

目を閉じてる彼

目を閉じなきゃって思うけど

見とれちゃう

 

触れるだけのキスをして

優しい眼差し

 

時間が止まればいいのに

そんなことを考えていたのに

 

 

ぐぅぅぅぅーーーー

 

盛大にお腹が鳴る

 

 

ええええええ!

やだ、なんで?!

 

動揺する私の前で大笑いする速水さん

 

そんなに笑うことないじゃない!

 

パソコンを鞄に入れて、上着を掴んで

笑いながら扉に向かう速水さんの後を追って

お腹がなった言い訳をするけど

 

「ちびちゃんの腹の虫のご機嫌を取るのが先だな」って

また、チビチビってバカにする

 

フロアにいる皆にも聞こえるし

 

「大体、速水さんが遅くなるっていうから

ここに来たんじゃない!」

 

「わかったわかった、、ははは!」

 

口喧嘩をする私たちに周りの人が驚いてる

 

なのに、平気な顔して

私の右手首を掴んで、

 

これじゃぁ連行じゃない!