英介が聖を呼ぶのは異例なことだった。

英介から受け取った封筒から書類を取り出した聖は固まる。

あの事故の真実。

鷹宮翁の指示で舞台中に落下するはずだった照明器具
孫娘可愛さで常軌を逸した。

「これは、、」当初の計画は酷いものだった

クライマックスでマヤの頭上に落ちるように

大勢の観客の前
真澄の前でマヤの頭上に落ちる手筈だった

怪我を負わせるのではなく、命を奪うもの

英介は千草を愛していた
それは長い間

そして千草だけでなく紅天女を愛していた
取り憑かれるように


真澄は錯乱状態であったため聖が秘密裏に動いた

真澄がこの事実を知る前に
既に鷹宮への復讐は既に始まっていた

真澄に投資部門を任せ、鷹宮本体を潰す
義理の親子、真澄にとっては憎しみさえ抱いてた義父

その2人が目的を一つにし
全てを賭けた

マヤの容態が安定した頃、その事実を知らされた真澄は怒りに震えた。
同時にマヤを奪われる恐怖を首元に突きつけられていた

「マヤ、、、愛してる。
危険がなくなるまでの辛抱だ。
一緒にいれば、君を奪われることはない。」

パシン!

マヤが真澄の頬を打った。

「あたし、こんな速水さん嫌い!
あたしの好きな速水さんじゃない!」

真澄には届かない

「マヤ、俺の宝物
俺の命、、、いい子だ
いい子だから俺のものに
もう、君もわかっているはずだ」

マヤの体に舌を這わせる

夢中でマヤの抵抗がなくなったことにも気づかない

「マヤ、、、君だけを愛している」

唇を奪い、舌で全てを絡めとる

「マヤ」

抵抗をせず、焦点の合わないマヤの目から
ただ涙が流れている

その表情に気づき、雷に打たれたような衝撃を真澄が受けた

瞬きを忘れた


しばらくするとマヤを解放し、寝室から出ていった。