運転手がマンションに到着したことを告げる
速水社長、すごく難しい問題を抱えてらっしゃるのか
いつもならタブレットか資料をご覧になるのに
これぐらいのお立場になると
自分では想像できないことがあるんだろうなぁ
「明日、いつも通り9時にお迎えに、、」
「あ、いや、、、
明日は迎えはいらない、、」
明日は、午前中は仕事を開けた
午後、水城くんとの打ち合わせも
、、、キャンセルしよう
今夜こそ、マヤと
明日も一日、一緒にいたい
「ただいま」
「おかえりなさーーーい」
こんな声聞けるなんて
なんだこの幸せは
エプロン姿のマヤが慌てた様子で玄関へ走ってくる
「お夕飯できてます、先にご飯?
まだお仕事?」
その瞳が、ワクワクしている
「いや、家で食べるのを楽しみにして帰ってきた」
靴を脱ぎ、軽くキスしようと、、
「え? 、、、、、芳乃」
「おかえりなさいませ、坊っちゃま」
「、、、ただいま」
「芳乃さんと話し込んでて、速水さんが帰ってくる時間になっちゃったから
一緒にご飯食べようって誘ったの」
「そうか、、、」
「あ、サラダ冷蔵庫から出さなきゃ」
廊下を走っていくマヤの後ろ姿
「芳乃、、、」
「申し訳ございません、マヤ様がお独りで待つのを寂しがっているようにみえましたので、、、」
「あゝ、、そうだろうな
助かるよ。ありがとう」
「ごちそうさま、美味しかった
芳乃、屋敷から迎えが来る時間だ
今日は助かったよ、
明日は俺がいるから、明後日の昼前にまた頼む」
早く帰ってくれ
「では明後日参ります」
わかってますよ、お邪魔虫は消えますわ
「マヤ、先に風呂に入ってくるといい
ここは片付けておくから」
「私も片付けます」
「いや、髪を乾かすたり時間がかかるだろ
君も疲れてるんだ、片付けれは俺がする」
「、、、じゃ、先にいただきます」
ぺこっと頭を下げお風呂へ向かう
「ちゃんと髪、乾かしたか?」
「乾かしました!もぉー子供じゃないんだから!」
そう、子供じゃない
入院中も昨夜も、、耐えた
今夜こそ
お風呂へ入るためリビングの扉に手をかけ、止まる
「、、、寝るなよ」
「寝ません!もぉーーーなんなんですか!」
それは俺のセリフだ
「はやっ!
速水さんこそ、ちゃんと髪乾かしたんですか!?」
「俺はいいんだ」
「何それ」笑い出したマヤにホッとする
いつもの優しいキスだと寝るかもしれん
様子を見ながらキスをして
「お昼寝はしたのか?」ときく
「お昼寝って、もぉーまた!
子供じゃないだから!速水さんはすぐに私を子供扱いする!」
「、、子供だなんて思ってない」