「真澄様?聞いてらっしゃいますの?」
業務の引き継ぎのために大都の真澄の執務室で水城が呆れた声できく

マヤちゃんと何かありましたって顔に出てますわよ
全く、手のやける人達ね

「マヤちゃんどうですの?」

「、、、」

「何です?」

「アルバイトに出るそうだ」

「え?!」

「マスコミの対応を頼む」

「頼むって、先日の里美茂の出国時の囲み取材ご覧になったでしょう、マスコミ対応って」

里美は、マヤの事故の1月後
アメリカに戻った。
その時の空港で自分の気持ちを話した。
「僕の片想いでした。
北島マヤさんは、僕の初恋の人で
子供だった僕らは、別れ方を間違えたんです。
彼女はとても素敵な女性で、僕は、、、」
少しの間をあけ、ニカっと笑う
「振られちゃいました、
彼女には魂の片割れがいたんです。」
少し照れて後頭部をかく

「真っ直ぐでカッコいい」と女性ファンが急増した

マヤは水城と住んでいると思われ
魂の片割れは誰だ?とわいている



「とにかく、アルバイトに行くと言ってきかないんだ」

「真澄様、、、生活費は渡して」

「渡したに決まってる」
水城の言葉を最後まで言わさない



昨日の朝
真澄自身を大切にしないと別れるというマヤ

「わかった、、ちゃんと健康に気をつける」
「ほんと?」
「あゝ、約束する。俺は約束は守る」

今日は朝から子会社の取締役会があり
退院翌日なのに出社しなければならない

真澄が準備をし、上着に手を通し異変に気づく

「、、、!!」キッチンに駆けつけると
焦げ臭い匂いが充満している

やばい、このままだと火災報知器が鳴る
キッチンの換気扇、扉という扉を開け
着たばかりの上着を脱ぎ空気を送る

「ふぅ、、、」
マヤ?
部屋の隅で涙ぐむマヤを見る

「ごめんなさい、、、朝ごはん、、」

「いや、、いい、、、」

「速水さんの健康、、、こんなんじゃ、あたし」
ポロポロと涙が床に落ちる

「速水さん、
俺には君を幸せにできないって言ったけど
私は速水さんと一緒なら幸せになれるけど
速水さんは、、あたしじゃ、、、」

「何を言っている
それとこれとは違うだろ」

「だって、、、」

いかん、このままでは
また別れるとか、離れるとか言い出しかねない
そうだ!

「マヤ、、」
マヤをソファーに座らせ、膝の前に膝立ちで座る。

「俺達は、2度と離れたりしない
君は俺でなくても幸せになれるかもしれないが
君の望みが俺の幸せだとするなら
俺は君がいなければ幸せになれない」

「よくわかんない、、」