「私があなたを諦めなかったら、紫織さんが、、、
そばにいる速水さんはずっと苦しみ続けることになる。それにハジメさん、、、速水さんを潰すかも。
私の存在が速水さんを不幸にする」
「紫織さんの病気は、回復に向かっている。俺への執着もなくなる。元来、彼女は芯の強い人だから、もう俺がそばにいることが悪影響なんだ。」
「俺が君を諦めれば、君は夢を追える
女優としても女性としても全てを手に入れられる
俺が、、、俺と一緒にいれば、苦労するぞ
今なら、まだ引き返せる」
「あたしを捨てられるの?
あなたじゃない他の人の子供を産む
そんなことさせるの?」
紫織のために自分を犠牲にしようとした。
マヤのために、自分を犠牲にできると思っていた。
それがマヤのためなら何でもできると。
愛してもいない男の子供を産む
愛する女にそんなことをさせられるか
2人は貪るようなキスをする。
街灯の灯りで暗いなかでもマヤの白い身体は美しかった。マヤを上着の上に横たえフッと笑う。
「な、、、なんですか、こんな時に笑うなんて」
マヤが真っ赤になってワナワナ言う。
「本当に何もない。カーテンも布団も。
背中、痛くないか?」
「大丈夫、痛くないです。
何もなくていい、速水さんあったかいから」
マヤが手を伸ばし真澄を求める。
2人が一つになる直前
真澄は意識したわけではないがマヤに告げる。
「マヤ、愛してる。君は俺のものだ」
ゆっくりと一つになる。
「、、、君のなかは、、」
絞るように囁く
「あたたかい」
一つになった喜びや、愛を告げる言葉ではなかった