産まれたばかりの真一とマヤが東京の病院へ転移した頃
鷹宮家は公式に真澄と紫織の婚約解消を発表した。
会見は弁護士により、当人同士は婚約直後から関係が破綻していたこと
事業提携の解消といった事業における処理のため
発表が遅れたことを強調した。
そして、1年前からすでにそれぞれに伴侶がおり、紫織についてはカウンセリング担当の医師とすでに婚約をしているとの公表だった。

この発表は、紫織に傷がつく事を嫌がった鷹宮家はもとより、紫織の強い要望だった。

会見の前にマヤの見舞いに訪れた紫織が、眠るマヤに詫びた。
「私が幼く愚かな恋に、、、実家の力を使い、自分の命を脅しの材料にして、あなたから真澄様を奪おうとしたばかりに、、、
真澄様の優しさを利用して、、、、
あなたに泥棒の疑いや酷いことを。」
ハンカチを握り締める細い指が震えている。

「本当にごめんなさい。
私が真澄様をあたなから奪おうとしたのです。
あなたが私から真澄様を奪ったんじゃない。
それなのにわたくし、、、

真澄様に傷がつかないよう
マヤさんと赤ちゃんも世間から揶揄されないように
必ず私が守ってみせますわ。
真澄様、勝手な事をいう紫織をお許しくださいませ。」

「私があなたに愛を囁き、あなたを利用したんです。悪いには全て私です、、、」

静かでいて凛とした目をした紫織に
真澄は深々と頭を下げ詫びた。

「真澄様、私の初恋の相手はあなたですの。
本当の愛を知らず、あなたの優しさを愛と勘違いしましたの。
マヤさんと赤ちゃんと幸せになってくださいませ。

私も幸せになりますわ。

さよなら、真澄様

さよなら」