その日の朝、マヤの顔色が明らかにいつもと違い
気が気ではない真澄は、出社を取りやめようとする。「あの、速水さん、生理がきただけだから」
真っ赤になり俯くマヤに見送られ出社した。
「マヤの主治医に連絡をとってくれ」
マヤが出産後に意識が戻らなかった原因は不明のままだった。
子宮の状態も、回復も順調ではあったが、
第二子を望んでいいものか
そもそも、夫婦生活は、、、
真澄は、自分の執務室に主治医を呼び
マヤのため、体裁も何も構う事はなかった。
「そうですねぇ、子宮の状態は問題ないですし
現在は、運動機能も戻っていますし
何より、奥様はお若いので回復も早いですしね。
ただ、速水総裁のご心配も充分理解できます。
夫婦生活については、普通の行為であれば問題はないでしょう。
真一坊ちゃんもおみえですし、第二子をどうしても望まれるという事でなければ
避妊ピルの服用はいかがでしょうか
奥様は、先日、女優への復帰もお考えだとおっしゃってましたしね
生理のコントロールもできます。
今日のように貧血気味になることも、、、」
真澄は数日前から、真一のベビーベットを寝室に移した。マヤのリハビリが進み、夫婦だけで子供をみていけるとの立て付けで、ベビーモニターも夜は切ることにした。
いつも通り、マヤの眠るベットに入り
愛おしくて仕方ないマヤの体を胸に閉じ込める。
マヤが眠っている時は、そのまま眠るが
起きている気配があったのでキスをして想いを注ぐ。
「なぁ、マヤ
その、、、ピルを飲まないか?」
「ピル?」
マヤの手を自分の口に運び、指を唇でたどる。
「愛してる」何度も囁く
「君の全てが欲しい、全てを愛したいんだ」
指を絡め、真澄の唇がマヤの唇、顎、喉を滑る。
「真一もいるしな、、生理のコントロールもできる。それに子供が授かったとして、出産は」
そこまで言うと、マヤの額に自分の額をつける
「怖いんだ」
何も言わないマヤに耐えきれず言葉を繋ぐ。
「次の生理の初日から飲むと翌月からは
妊娠を気にしなくても済む。
数ヶ月は、失敗しないように気をつけるが
やはり完璧ではないんだ。ピルの副作用については、、ん?」
「いや」
マヤの拒否に真澄は動揺する。
「マヤ?」
「速水さんは、私とエッチしたいだけ?」
「まぁ、、まぁ、、、そうだな
したいだけっというと語弊があるが」
「いや」
「その、、あれだ、ん、俺は君を愛してる。
君も俺を愛してるだろ
自然な事だと思うんだがな」
「速水さんは、エッチがしたいだけなんでしょ
今までの人もピル飲んでたの?」
「今までの人ってなんだ?!」
「速水さん、モテるから
紫織さんと婚約するまでだって、いっぱい付き合ってた人いるんでしょ!?
失敗って!避妊に失敗したから、、、
失敗だなんて」
真澄の腕から体を離し、ベットの隅に体を寄せる。
「真一のことは失敗だなんて思ってるわけないだろう!」口調は荒くなるのに
真澄はマヤを追い、優しく体に触れる。
「いや!」
「マヤ!」