「あら!真ちゃん、、オムツ、、あら!」と幸子が声をあげた。
真澄は、傍に使用人がいないか見るが誰もいない。
子供たちに「少し、マヤをみていてくれないか、すぐ戻る」と
急いで幸子から真一を受け取り部屋へ戻る。
幸子も汚れた手を洗いにその場を離れた。
後ろから子供たちが歌う童歌がきこえ、部屋に入るときに振り返ると
マヤの周りを3人が両手を広げてゆっくりと回っていた。
真澄がベビーサークルの中で、床に座って慣れた手つきで真一のおむつを替えていると
さくらが部屋に駆け込んできた。
「あかちゃん、こっち、ねぇ、、、はやく、はやく!!おじちゃん、はやく!マヤちゃんがよんでるの、赤ちゃん、ねぇはやくーーーー」
真澄のシャツを掴み、引っ張っていこうとする。
「あ!!!おじちゃん」
さくらは手を離し、キョロキョロと当たりを探す。
「はぁみさんどこなの?
はぁーみさーーーん!
はぁーみーさーん!
どこですかーーー!」
体をくの字に曲げて、口を手で囲い
さくらが「はぁみさん」を探す。
「ねぇ、おじちゃんもさがちてよ」
自分の心臓か、世界が止まったかと思った。
次の瞬間、真澄は庭へ駆け出していた。
幸子も使用人たちも真澄の異変に庭へ駆け出す。
その木の下で、目を覚ましたマヤを抱きしめ嗚咽をこらえきれずに泣く真澄を皆がみつめた。